毎度のことだが、馬券も買っていないのに観戦した競馬、マイルチャンピオンシップ(マイルCS)。16番枠から好スタートした3番人気のミッキーアイル。まんまと見事に逃げ切って一昨年のNHKマイルカップ以来のG1を手にした・・・。
しかし、直線で大きく左側に斜行して他馬を妨害。あわや降着か?とも思われる騎乗を主戦ジョッキーの浜中俊騎手がしてしまった。この駄騎乗ぶりでテレビ中継では勝利騎手インタビューもナシ。ミッキーアイルの栄冠に大きく泥を塗ってしまった。
実は、この騎手。自分としてはまったく評価外の騎手で嫌いな騎手の部類に属する。頭が良い悪いとかの問題ではないのだろうが、とにかく解せない騎乗が多い。この日のレースも馬が左に寄れて来始めているのに、思いきり右ムチをバシバシ連打。そのせいもあったのだろう、ミッキーアイルは更に左に逃げて斜行。結果、他馬の進路を大きく邪魔してしまった。このムチの連打も国によっては罰則対象になるほどの数を連打していた(イギリスなら1レースで7回。フランスが8回だったと記憶している)。
このヒドイ騎乗によって、浜中騎手は8日間の騎乗停止処分となった。8日間というのは、約一週間のことではない。JRAの競馬開催日で8日間という意味である。今現在、JRAの競馬は週末の土日2日間に開催されているから、4週間の騎乗停止ということになる。進路妨害で降着にならなかったが、それほどヒドイ騎乗であったことが分かる。聞けば、JRAは2013年に降着・失格の定義を変えたらしいが、パトロールフィルムを見ると素人が見ても降着すべきレースだったのではと思われる。過去のG1レースでも、1991年(平成3年)天皇賞でメジロマックイーンが1着入線後に18着に降着。2006年エリザベス女王杯ではカワカミプリンセスが1着入線後に12着に降着処分を受けている。JRAの言い分によれば、斜行しなかったとしても、他の馬がミッキーアイルより先着したとは考えにくいとのことだが、馬券の中には3着馬も馬券対象となる券種もある。今回の斜行により3着馬が違う馬であった可能性も高いと言えるだろう。この辺りの改善がなされない以上、JRAの馬券売り上げの回復はまずないだろう。
何とも後味の悪いマイルCSだった。
■ JRAの裁定。
■ パトロールフィルムから。
■ パトロールフィルム(動画)。
■ オマケ1:浜名騎手の過去の豪快な?落馬ぶり。
■ オマケ2:浜中騎手の過去の豪快な?落馬ぶり。
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