SNSとリアル社会
今も昔も年賀状だけで繋がっている知人や友人というのがいる。特に電話することもなく、会うことなどほとんどない。でも、一年一度だけ年賀状だけで繋がっている。いわば年賀状による生存確認に近いかもしれない。疎遠とか淋しさを感じる付き合いのような気もしないではない。
一方で、インターネットを通しての付き合い。中でもSNSを考えてみるとリアルな付き合いよりもずいぶん密接な関係のように思えてくる。付き合いの密度や頻度で言えば、一年に一度どころかほぼ毎日、行動を見たり見られたりする。が、しかし、その付き合いの中にはリアル社会では面識がない人もいるから摩訶不思議。よくよく考えてみると不思議をどころか変な関係のようにも思えてくる。
ここに不思議さを見出してしまうと、ちょっと腰が引けてくるから困ったものである。では、SNSとリアル社会をいかにシンクロさせていくのか?これって、ちょっと流れを止めて考える意味はあるのではないだろうかね?
さて、自分はどうする?そうだなぁ・・・。SNSのお仲間の中でリアル社会でも付き合いのある人とSNSだけのお付きあいの人とではやはり区別のようなものをしているような気もする。連絡手段がSNSしかないのと、そうでないのとでは、やはり違うような気がする。ハンドルネームしか知らない人もいる。電話番号も住所も知らない人もいる。でも、日々の行動や思いは知っている(知られている)・・・これが、今時代の普通の付き合いなのかなと理解すべきなのかもしれない。でも、やっぱり少し抵抗があるのも事実。
SNSの中で特にFacebookについては、その思いが顕著のような気がする。そこにLINEを加えてみると、リアル社会に少しだけ近づくようにも思えてくる。何だろう?FacebookよりもLINEのほうがリアル社会に近いような気がするのは・・・。恐らく、これは自分だけの感覚なんだろうな。
今の時代のコミュニケーション手段に背伸びして無理矢理合わせている自分が見えるのである。かと言って、断ち切ることもできない。でも、一つだけ確実なことは、便宜を図ると言うとおこがましい感じがするが、ひと肌脱ぐとしたら、やはりリアル社会の付き合いのほうを優先するだろうなということ。たとえ、それが一年に一度だけの交流であっても・・・。それに、イイ人ではいたいけど、お人好しはイヤだもんな。
要するに、連絡のつく関係を大事にしたいなと思うのである。
それは、電話連絡できる関係、郵便物を送ることができる関係・・・などかな。
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