東京ラブストーリー、一挙放送(全11話)
正月三が日の最終日、1月3日(水)。箱根駅伝もそれほど見たいと思わなかったので、CS「日本映画専門チャンネル」を点けたら、ちょうど1991年(平成3年)に放送された『東京ラブストーリー』が全話一挙放送されるところだった。他に見るモノもないので、そのままにしていたら、家人が見始めた。音声だけが耳に入ってくるので懐かしさもあってチラ見をしていたが、気がつけばしっかり見始めていた。結局、昼前の11時から全11話を見てしまった(途中、録画しながらではあったが)。
テレビ版は柴門ふみの原作漫画とは大幅に内容が違うから、全く別物として考えるべきだろうが、今見るとストーリーもさることながら時代背景のギャップが非常に興味深かった。当時ならではのストーリー構成がなんとも懐かしい。
時代ギャップのストーリーの主軸は、なんといっても携帯電話が登場しないこと。これに尽きる。携帯電話がないから、なかなか恋人同士はもちろん、仕事先の相手とも連絡がつきにくい。そこで時間のロスが生じることになる。その時間のロスが登場人物にいろいろ思考や想像力を与えることとなる。もう会社出ちゃったか。誰ちゃんのところかな?...なんて思って連絡するのはもちろん誰ちゃんの家だ。そう固定電話だ。電話に出なかったり留守電になっていたりする。今時代では考えつかないようなチンタラした時間経過だ。しかし、そのチンタラした時間経過こそが思考回路を活性化していたんだなと今改めて思う。1991年(平成3年)、携帯電話どころかポケベルですらまだ全盛期を迎える前である。ドラマの中ではさかんに公衆電話が登場していた。電話がストーリーの中で重要な役割を果たしているのは公衆電話であろうが携帯電話であろうが同じであることにも気づいた。
今から考えれば、かなり不便な日常の中で過ごしていたわけだが、もちろん、その当時はそれを不便などとは感じない。与えられた環境の中でそれぞれが工夫してベストを見つける。今時代も、それは同じことだろうし、何10年後かの未来の若者は今時代の生き方を見て、なんて不便だったろうと思うのも同じだろう。そして、今時代の流行の先駆者である若者は懐かしがる...それも同じだ。歴史は繰り返すってこういうことなんだろうね。
あと、時代を感じたのは、圧倒的に喫煙率が高い。会議室なんか煙が充満している。そしてタバコも登場人物のキャラクターづくりの大きなアイテムでもあるんだな。すごい時代だわ...。固定電話が主軸だから、電話番号はアドレス帳に書き留める。アドレス帳...今も使っている人なんかいないんだろうなぁ。まさか将来、世の中から消えるなんて夢にも思わなかった。腕時計をしている人もかなり多かった。というか、ドラマの中ではほぼ全員が身に着けていた。携帯電話がない時代だから携帯電話を時計代わりにってわけにはいかないものね。それと家に配られる電話帳が分厚い!今時代では信じられない分厚さでビックリ。
そんな感じで、当時リアルタイムで見ていた時には、気づかないことをたくさん発見できて面白かった。かなり有意義な時間を過ごすことができたのだった(^o^ゞ
■ 公衆電話も時代の大きな役割を果たしていた。
■ 分厚い電話帳(タウンページ)。
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19歳の投票率低し
衆議院選挙の投票率は戦後2番目に低い53.68%だった。
年代別の投票率も確定値でないにしろ判明してきた。その中で興味深いのが10代の投票率。
国政選挙で投票権が18歳以上となったのは昨年(2016年:平成28年)の参議院選挙から。その時の投票率は、18歳が51.28%で19歳が42.30%だった。で、先の衆議院選挙では、18歳が50.74%で19歳が32.34%の投票率だったようだ。
単純にスライド比較はできないが、昨年18歳だった若者のが19歳になったとたんにずいぶん投票率が下がったとの見方ができる。なぜ下がった?政治に対する関心の薄さ?政治対する失望感?
いろいろ考えられるが、一番の理由は19歳の若者は選挙権がないのではないのか?いや、昨年から18歳以上に投票権が・・・。
いや、そうではなく、19歳から大学進学などで故郷地元を離れる新生活になる若者が多いはず。しかし、実のところ、住民票の移動をしていない若者が多いのではないのか。
なぜ住民票の移動をしないのか?
面倒臭いのが一番だろう。住民票を移動しなくても日常生活に支障があまりないのではないのか?今時代、住民票とか必要になるのはどういう時なのだろう。電話だって固定電話の必要性も低く、携帯電話・スマホでじゅうぶん。インターネットもパソコンがなくてもスマホで代替できる。
若い世代の投票率の低さを嘆く前に、まずはインターネット投票の実現化が早急の課題なのではと思うのだが・・・。
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電話世論調査
この支持率の数字の源になるのが世論調査であり、中でも電話による世論調査が多く行われているようだ。この電話世論調査は、アットランダムに電話番号が抽出され、その電話の所有者の個人情報に左右されて抽出されることはないとのことだ。東京都議選であれば、主に市外局番に03がつく電話番号は間違いな東京都民であるとして判断して良いだろう。
ところが、個人情報の中の年齢についてだが、どうも固定電話の所有者は中高年齢層が多くなってしまうらしい。確かに、今の若い世代は(特に一人住まい)は、固定電話を持っていない人のほうが圧倒的に多いだろうから納得できる傾向である。その解決策として近年(ほんとここ半年内ぐらいの最近)は固定電話だけでなく携帯電話(スマホも)も調査対象にしているらしい。若者世代の意見も聞こうとのことだからだ。
ところが、そうなると疑問がで湧いてきてしまう。固定電話なら03を初めとする東京の市外局番の中から調査対象を抽出すれば良いが、携帯電話の場合、東京都民であることをどのように判断するのだろう。電話番号(080や090など)からだけでは居住地までの特定はできない。となると、電話番号の所有者のもう少し深い個人情報にまで入りこまないと居住地の特定まではできないであろう。
そう考えると、個人情報漏洩という観点から、だいぶ怖い状況になってしまうのだが・・・。
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死語の世界どころか・・・
日曜日、BGMにテレビを点けたらBSで懐かしいドラマを放送していた。『それぞれの秋』だ。ひゃぁ~、あったあった。テーマソングも覚えているぞ。山田太一の脚本で木下恵介プロとTBSの制作だ。
内容の説明はともかく、ドラマの中で懐かしい動作があった。今時代ではまずあり得ない動作。死語の世界どころか死動作の世界である。
それは・・・。
男が一人住まいのアパートに戻ってきて部屋のドアを開けようとしたら、室内から電話の呼び出し音が聞こえる。慌てて鍵を開けて電話を取ろうとしたら電話が切れてしまった・・・。
あるある。いや、あったあった。どうも固定電話ってのは間が悪くて、変なタイミングでかかってくることが多かった。風呂に入ったらすぐに。トイレには行ったらすぐに。家を出ようと玄関まで行った時に。
まるで、こちらの様子を見ているかのように変なタイミングでかかってくる。何しろ固定電話。携帯電話はもちろんのこと、まだワイヤレス電話もない時代だ。結果、壁から出ている電話線を電話局に言って長くしてもらったりといろいろな工夫がなされていた。
この間の悪いタイミングでかかってくる固定電話。長いこと忘れていたなぁ・・・。今思えば不便でしかないことだが、当時は、それが当たり前として普通の世界になっていた。当時は、まったく思いもしなかったが、どうにもならない不便さがあったから面白いこともあったのかもしれないな・・・なんて思ってしまう。やるじゃないか、時代の為せる業ってか?
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