都議会議員選挙の告示を前に賑やかになってきた豊洲市場周辺。移転か否かの周辺事情もだが、実は、実際の立地面での周辺事情にも動きで始めた。
『豊洲ぐるり公園』・・・なんともゆるい名前の公園だが、この名前の通り豊洲界隈をぐるりと包んだ公園が実はもうほぼできあがっている。しかし、豊洲市場の会場が遅れに遅れてしまっていることから公園の開園も遅れているのである(当初は市場開場に合わせて2016年11月7日に開園予定だった)。
それがここにきて、江東区土木部河川公園課より、来たる7月7日(金)に部分開園すると正式発表があった。あくまでも「部分開園」である。部分開園できない箇所は、そう豊洲市場周辺である・・・。
この『豊洲ぐるり公園』は、豊洲駅に近い「昭和大学 江東豊洲病院」から新興タワーマンション群を抜け、我が家の愛犬柴犬・大福も造成途中までよく散歩したり遊んでいた「六丁目公園」。そして、「豊洲市場」、青果部、鮮魚部を抜けて、レインボーブリッジを眼前に見ることができるお台場の手前。そして、再び違う景色を見ながら豊洲へ向かうコース。そこには、やはり「豊洲市場」があり、勝どき・汐留へと繋がっている「豊洲大橋」も見える。更にはTBSの円形劇場「360°シアター StageAround TOKYO」。そして「豊洲公園」を経て、「ららぽーと豊洲」まで一筆書きコースで周わることができるのである。
週末、もう部分開園しているのか間違えてしまって、朝の散歩で行ってみた。もちろん開園前なので入ることはできなかったが、開園したら素晴らしい公園であることは見て取れた。
そして、この素晴らしい公園の完成を大福は知ることもなく、体験することもできない。そのことを思うと気分が一気に沈んでしまった。死とは残酷なもので、先週、訃報が報じられた女優の
野際陽子さんも、市場問題が今後どうなるのか。2020年の東京オリンピックがどう開催されるのかも知ることができない。当たり前のことなのだが、それらを思うと生きている今という時間をもっと大切に考えねばいけないと改めて思うのである。
■ 江東区発表の「豊洲ぐるい公園」図。オレンジ色が一筆書き周回コース(※クリックで拡大)。
■ 7月7日(金)に部分開園。
■ 運河沿いの周回路。
■ 大福もよく遊んだ六丁目公園。すっかり様変わりした。
■ レインボーブリッジを望む。
■ この先に先週村ができる。
■ いまだゴースト市場な豊洲市場。
■ 豊洲大橋はすでに完成。これを渡ると、勝どき、現築地市場、汐留へのアクセスは便利になる。
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