相撲は若い頃に比べるとちゃんと意識して見る機会が多くなったようにも思えるが、正直、あまり興味ないかな。どうも部活を見せられているようで格闘技としての緊張感が見えてこない。同門対決がないのも大きな理由か。大相撲の本場所に比べて大晦日、AbemaTVで生放送していた「元横綱・朝青龍を押し出したら1,000万円」での勝負のほうがよほど真剣みが出ていて面白かった。特に最終8戦目の朝青龍vs琴光喜なんかは格闘技が醸し出す匂いを発散していた。大相撲からプロレスや総合格闘技に転向していった力士は多いが、もし朝青龍が総合格闘技を始めたらかなり強いのでは?と格闘技ファンの妄想を駆り立ててくれるほどのオーラを出していた。
ところで、相撲協会と貴乃花親方といさかい。う~ん、どうなんだろう、正直どうでもイイやが本音。赤勝て白勝てではなく、赤負けろ白負けろといったスタンスである。ただ、日本相撲協会評議員会議長の池坊女史が貴乃花親方の処分についての会見の中で「報告義務を怠り、忠実義務に違反しただけでなく、明らかに礼を失していた」とその理由を挙げていたが、相撲協会が今回の暴行を把握しながらも日馬富士を九州場所の土俵に上げていたことは「礼を失していた」ことにはならないのか?と大きな疑問は持ってしまうなぁ。
そもそも、池坊女史を評議員会議長として会見の場で代表発言させることにも大きな違和感を感じる。相撲の社会では今のこの時代でも女性は土俵に上がることができないわけでしょ?男尊女卑なのか、その妙なしきたりを「伝統」と考えているのか分からないが、その土俵に上がれない人に代表会見を許してしまう感覚がどうにも理解できない。
仮に小池東京都知事が昨年の衆議院選挙に出て当選して総理大臣になっても、野田聖子議員が総理大臣になったとしても、現状のしきたりでは彼女たちは千秋楽の表彰式で総理大臣賞の賜杯を自ら優勝力士に土俵の上からは渡せないということだよね。女性総理大臣が誕生しても、しきたりだからと土俵に上げないだけの肝がすわっているのかね?相撲協会は。女性総理大臣誕生したら、大慌てで「改革」とやらの名目でしきたりを変更しそうに思えてしまうのが今の相撲協会のイメージなんだよね。
階級下の力士が横綱に勝ってしまういわゆる金星勝負。その際に、宙を舞う座布団。あれも何年も続いているシーンだ。あれを「盛り上がり」として容認し続けている相撲協会。あの座布団投げは非常に危険極まりない。座布団の角が観客の目にでも当たったら大きな事故に繋がるのは明白。なのに本気でやめさせようとはしない(放送で注意は促しているようだが)。これとて、座布団の角が目に当たって観客が失明なども含めて大きな事故にでもならない限り今後も続けていくのだろう。危機管理の発想などおそらく皆無なのだと思う。
池坊女史の会見直後に今度は筆頭行事のセクハラ発覚。そして、それに対しての協会の弁が「酒はやめてもらう」って...。持ってないんだよなぁ、相撲協会は...。
そこで思うのである。いっそのこと、相撲協会を完全民営化にしてしまえば?と。そうすれば、「大男総身に・・・」なんて無礼な思いを潜在的に持たずにすむんだけどなぁ...。
■ 観戦中の浅田真央ちゃんにも座布団弾。
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