亡き愛犬柴犬・大福と軽井沢に行くとかなりの頻度で立ち寄った蕎麦屋の『川上庵』。東京にも2店あることは知っていたが、一度も行ったことがなかった。東京の2店もテラス席なら犬連れOKなのだが、表参道裏の店はテラスと行ってもほぼ道路みたいな感じだし、こちらの仙台坂下というか二の橋にある『麻布・川上庵』は店自体が地下だしテラス席は店内とあまりにも隔離感があるので一度も大福を連れて行ったことがなかった。大福本人は、印象など関係ないのだから一緒に行っても良かったのにな・・・と思えるのは今頃なのだから、後の祭りでしかないのだが。
急に思い立って行ってみた『麻布・川上庵』。思ってた以上に良い店だった。相変わらず車だしでお酒は飲まなかったが、日本酒の種類も多いようだし、店内に流れているBGMも軽井沢の本店同様にジャズが中心でアダルト傾向。今風に言えば「蕎麦バル」なのだろう。
注文したのは「大海老天丼と一口そば」と「豆腐の味噌漬け」。イケメンな男性スタッフがサーブしてくれたが、話している途中で軽井沢店で長く仕事していたことが判明。見覚えがあるような・・・とも言ってくれた。そんなこともあって、雑談に花が咲いたのも楽しかった。
「豆腐の味噌漬け」は、まさに酒のお供。独特の匂いと味の味噌漬けがこんがり焼けたバケットにマッチング。これは酒飲みにはたまらないだろう。メインの「大海老天丼と一口そば」は名に恥じないだけの大ぶりのエビ天。さつまいも、レンコン、ピーマン、ナスにシメジの野菜天の数々。これは量も天汁も自分好み。そして、ひとクチサイズのかけそばも蕎麦音痴の自分でさえ、これは美味しいと言えるほどの好みの蕎麦だった。
車じゃない時にゆっくり来るべき店なのだが、本来陸の孤島だった麻布十番のはずれだし、ちょっと訪問しづらいかな。しかし、逆に、この不便さが昔のこの界隈らしさを出しているとも言えるのだろう。痛し痒し。
■ 豆腐の味噌漬け。
■大海老天丼。
■ 店内。
■ 地下に降りての入口左側にテラス席。小窓から店内が見える。
■ 1階の店構え。
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