ビートたけし / テレビじゃ言えない
敬称略<(_ _)>
日本は「1億総活躍」どころか「1億総自主規制社会」・・・こんな謳い文句に引かれて(惹かれて)久しぶりに買ったビートたけし本。ページ数も本のサイズもシックリ来るのでたぶん一日で読破できるだろう。
内容は、ビートたけしが「週刊ポスト」で連載している「ビートたけしの21世紀毒談」で取り上げた題材からの抜粋と加筆によるモノのようだ。
1983年(昭和58年)に亡きDavid Bowieが「Let's Dance」を引っさげてのツアーで来日した時、その少し前にBowieとビートたけし、坂本龍一が映画「戦場のメリークリスマス」に出演したこともあって、民放テレビ局がこの3人をスタジオに招いて特番を作って放送した。その時のビートたけしは、借りてきたネコのようにクチ数が少なくて、その点を司会者にツッコまれていた(司会者が誰だったか失念)。その理由を語ったビートたけしの内容が面白かった。
「映画に出た時は、3人とも映画では素人だから別に気楽に話もしていたし、実際、David・・・なんて呼んじゃってたんだけど、今回は本業のロックスターで来日したわけでしょ。そしたら、何て言うの?オーラが全然違っていて、ちょっと馴れ馴れしく話しちゃいけないかなとか思っちゃって緊張しちゃって・・・」。それを通訳を介してBowieに伝えたら、Bowieがゲラゲラ大笑いしちゃって、スタジオがすごくイイ感じのムードになったのを記憶している。
その時に思ったのが、やはり天才は天才を知るというか、空気の感じ方が違うんだなぁってこと。
そんなビートたけしが、今のテレビ界(芸能界)や社会についてどう思っているんだろ?と気になって買ってみた次第。早く読むのが楽しみだ。
単行本:189ページ
出版社:小学館
価 格:740円(税別)
発売日:2017/2/1
サイズ:17.2×11×1.3cm
■ 内容紹介:
放送コード完全無視
第1章:テレビじゃ言えない「危ないニッポン」
・ニッポンは「1億総活躍」どころか「1億総自主規制社会」
・テレビは真実なんて伝えない
・ネットはバカのための拡声器
・ネット情報で満足するヤツは「深い世界」に辿りつけない
・18歳選挙権なら「少年法」はいらねえよ
・舛添に怒って角栄に心酔する権力者に都合の良い庶民たち
・災害時に「防災服を着る政治家」の白々しさったらない
他
第2章:話題のニュース毒舌分析
・30過ぎて少年法に守られてる下品な少年A
・笑点を本気で面白いと思ってる視聴者だからナメられる
・乙武クンを「真面目」と決めつけた人に潜む差別意識
・賞味期限もエコも消費者ではなく経済のためにある
・ベッキー、ASKA、ショーンKほか 輝け!2016年ヒンシュク大賞
他
第3章:テレビじゃ言えない「天国のあの人たち」の話
・大橋巨泉、デビット・ボウイ、高倉健、原節子との秘話
他
第4章:お笑いBIG3と老人論
・なぜ若手芸人はBIG3を超えられないか
・タモリとオイラは何が違うのか
・ジジイが嫌われるのが理想の高齢化社会
・シルバーシートがニッポンから奪ったモノ
他
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