本当は、『本の旅人』7月号の中、森達也さんの「FAKEな平成史」のことだけ書こうと思っていたのだが、奥深すぎて躊躇したままでいたら世の中いろいろなことが進んでいてタイミングを逃してしまった。
この本、毎月27日頃に書店の無料配布コーナーに置かれるようだ。この7月号(6月27日配布)を知ったのは7月に入ってすぐだったが、どの書店に行っても配布終了済。仕方ないので、発行元のKADOKAWAのサイトで有料購入。値段は送料込みで、100円(税込)!但し、手元に届いたのは注文してから10日以上経ってから。安いから仕方ないのかな・・・。ちなみに1年間の定期購読が、送料込みで1,000円(税込)だって。
7月号の「FAKEな平成史」には、ゴースト作曲家騒動で話題になった佐村河内守さんのドキュメンタリー映画『FAKE』を制作した森達也監督と現在、テレビ朝日系列の日曜20時54分から放送されている『サンデーステーション』のメインキャスター:長野智子さんとが、ニュースのこと、視聴率のことなどを中心に語られたものとなっている。
無料配布本とは思えないほど内容は濃くて面白いのだが、なにしろ読みづらい。対談形式にでもなっていればもっと内容が入ってくるのだが、今の言葉は2人のどちらが言ったの?と戻り読みしなくてはならない箇所が多すぎて中身がなかなか入ってこない。もちろん、自分の読解力にも問題あると思うのだが。
自分が加入していいるスカパー!のチャンネルで『FAKE』も放送されていて本来ならタイムリーなのだが、このゴースト作曲家騒動に全くの関心がないし、主役となった作曲家の人にも興味がないので食指がまったく動かない。見る義務感も起きずで未見のまま今に至っている。恐らく今後も見ないだろうな。
中身のほうは、長野さんが自分はジャーナリスト名乗ったことがないということ。ご自身のジャーナリストの定義感。ハフィントンポストのこと。テレビの仕組みとジャーナリスト・・・などから始まり、テレビという枠内に於けるニュースの立ち位置や限界、葛藤。そして、CNNなど海外のニュースメディアとの比較なども語られていたかな。報道の自由度ランキングとかもね。ちなみに日本は72位でG7では最下位。調査報道の意味や意義についても語れていた。フェイクとトゥルースについても・・・。
こんなに内容が面白いのにとにかく読みづらい。惜しいことだと思う。
この本を読んだこと、ボツにしようかなと思っていたら、昨日(7月25日)日本テレビ系列「情報ライブミヤネ屋」内で高須クリニックと民進党の裁判関連のニュースについてコメンテーターが同クリニックの高須克弥院長を怒らせたとの話を耳にした。高須クリニックって、この番組のスポンサーでもあるらしいのだ。結果、翌日今日(7月26日)に生放送の番組内で司会アシスタントより謝罪があった・・・。ネット記事は、
こちらから。
難しいなぁ・・・テレビの成り立ちとニュースって。
結局、大きく脱線して、こんな投稿記事になってしまった・・・。
今の時代、情報は、収集することよりも消化することのほうが数段大切なのだと思う。自分のフィルターを磨き築くことが大事ってことなのかな・・・。
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