8月からNHK-BS2で始まった韓国時代劇ドラマ『イ・サン』。全77話のドラマだが、相も変わらずNHKは日本語吹き替え版のみの放送で字幕版の放送はない(少しはWOWOWを見習って2バージョンを放送すれば良いのに)。しかも、これまた相変わらずのノーカット版ではなく1話につきだいたい10分前後がカットされての放送。
余談だが、NHKの容赦ないカットぶりはすざましく、韓国時代劇『チェオクの剣』の最終回においては、オリジナルが90分近くだったものを59分放送枠用にバッサリとカットしてしまった(最終話1話前もその程度のカットだったかも)。
同じ韓国時代劇ドラマ『風の絵師』が久々に面白かったことも、この『イ・サン』にも大きな興味を抱いた要因の一つである。
と言うのは、どちらも同じ時代背景(1776〜1800年)なので登場する王様(22代王・正租[チョンジョ])が同じなのである。この正租(チョンジョ)の本名?がイ・サンなのである。この王様、なかなか不幸な背景を背負っているのだが、どのドラマにおいても慈愛深いが骨太の王様として描かれていて好感度が高い。
そんな22代王・正租が題材になったドラマゆえ、ぜひ見たいと思っていたのだが、カットしまくりな上に日本語吹き替え版なのでDVD発売まで視聴を避けていたのである。しかし、避けてはみたものの、いつになったらDVD化されるのだろうと途方に暮れてもいたのである。
ところが、持つべきものは友人・知人。この『イ・サン』のノーカット字幕版をあっさり全巻用意してくれたのである(業務用のサンプルのようである)。バンザーイ!
かくして秋の気配も徐々に深まりつつあるこの頃、待望の視聴が始まったのであるが、これが面白いのなんのって。贔屓目抜きでNHKの大河ドラマ『天地人』など足元にも及ばないほど面白い。まだ13話までしか見ていないのだが、毎日妻と一緒に1話ずつ見るのが日課となりつつある平成21年の秋である。
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