『前略おふくろ様』がスタート
スカパー!で加入している「日本映画専門チャンネル」で先週から『前略おふくろ様』の第1シーズン26話の放送が始まった。早速、第1話を録画して週末に見てみたが、懐かしさのあまり気絶しそうだった。
このドラマ、リアルタイムでの放送は1975年(昭和50年)秋からの放送だから、実に42年前の作品となる。主演は、萩原健一で他に海宮達夫、桃井かおり、坂口良子、室田日出男、川谷拓三など。そして、脚本は倉本聰。日テレで金曜劇場として毎週金曜の21時から放送されていた。
今回久しぶりに見て思いだしたのは、オープニングのタイトルバックの絵が滝田ゆうだったこと。見たら自然に見ることができたが、滝田ゆうのことはすっかり忘れていた。今見ると、「三丁目の夕日」の西岸良平ぽいのは偶然なのか。
ドラマは深川の料亭「分田上」で働く板前・サブこと片島三郎(萩原健一)が母にあてた手紙の朗読を主軸に、職場のことや深川界隈のこと。それぞれに関わる登場人物を含めての人間模様を描いたものだ。
第1回目は、サブが尊敬する花板・村井秀次(梅宮辰夫)のエピソードが描かれていた。自分の印象では、エピソードこそ覚えていたが、もっとドラマ中盤での話だと思っていた。秀次は、昔、浅草のヤクザで相当な顔役。しかし、足を洗って今では料亭の花板をやっているという設定。
昔の仲間が事件を起こして逃走中。秀次に連絡をしてくるはずと睨んだ刑事が料亭に尋ねて来るという話のスタート。ひょんなことから、秀次の部屋に泊まることになったサブは、夜中に何度か電話が鳴るのを確認。しかし、秀次から出るなと言われ複雑。秀次は、サブに「お前、神様っていると思うか?」「昔、ある人が俺に言ったよ。法律に背くことは怖くはないが、神様だけには背きたくない・・・ってな」と漏らす。意味が分からないサブだったが、翌日の夕刊で秀次の知り合いらしきが料亭の近くの神社で逮捕されたことを知り、昨日の電話がその人からだったことを確信する。そして、神様に背きたくないと言った秀次の思いと意味をサブなりに理解する。
とこんな感じの第1回目だったが、1975年と言えば何しろ40年以上も前の話。いろいろ面白かったのが時代の相違。電話は当然固定電話だけ。それだけでも今時代のドラマや映画とはストーリーの根本が違う。一概に不便という言葉ではかたづけられない。むしろ、不便だからこそ味わいのあるエピソードが増えるのかもしれない。心の叫びというと大袈裟かもしれないが、人と人とがつむぎ合うような感じとでも言うのか・・・。
あと気づいたのは、喫煙習慣があまりにも定着していたこと。女性も喫煙するし、板前なんかも平気で喫煙する。自分は嫌煙家なのだが、今時代の喫煙者の窮屈さ加減からは考えられないほどの喫煙天国なのが40年前である。
ストーリーを楽しむだけでなく、当時の日本の文化や習慣を見るのもなかなか面白い。舞台の主なるところは、深川・・・主に木場あたり。自分がよく足を運ぶ地域だからなおさら見ていて楽しい。第1回目には古い築地市場も登場した。2回目以降も楽しそうだ。
■ 滝田ゆうのタイトルバック。
■ 西岸良平に似ていると思うのだが・・・。
■ 喫煙天国な時代背景。
■ 築地市場の海幸橋か?
■ マドンナは今は亡き坂口良子演じる、かすみちゃん。
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