今日(11/14)阪神競馬場でかなり悲喜こもごも・・・いや、「悲のみ」のレースが実現したようだ。
第8レースに「第22回 京都ジャンプステークス」というレースが組まれたのだが、このレースに『オジュウチョウサン』という9歳馬が出場した。この馬、9歳馬ながら障害レース界では超が付くほどのスーパーホース。なにしろ、中山グランドジャンプというG1レースを5連勝するほどの名馬。
その名馬が今日、出場したのだが、なんと6頭立ての3着に負けてしまったのだ。
なぜ「悲のみ」なのかというと、6頭立てというところがミソ。あまり一般的には話題にならないが競馬には「複勝馬券」というのがあって、3着までに入線すれば的中となる馬券があるのだ。ところがこの複勝馬券。3着入線で馬券対象になるのは、出走頭数が8頭以上の時からなのだ・・・。
今日のレースは6頭立て。このレースでの複勝馬券の対象は2着までなのである。
オジュウチョウサンの3着は馬券の対象にならなかったのである。
このレースのオジュウチョウサンの単勝馬券(1着を当てる馬券)は、1.1倍(100円が110円になるという意味)。複勝馬券は、1.0倍から1.0倍(他の馬券対象馬によって配当が違う)。
オジュウチョウサンの複勝馬券は、他の5頭のどの馬が複勝馬券対象内(2着まで)に来ても1.0倍にしかならないのである(100円が100円にしかならないという意味である)。こんなにハイリスクなギャンブルに手を出すのは、小口馬券購入者ではないだろう。結果的には、100円が100円にしかならないレースになってしまったが、これが、もし1.1倍(110円)にでもなっていたら、100万円買っていたら10万円の儲けになるのである。1000万円なら・・・と欲の皮は突っ張り放題である。
しかし、オジュウチョウサンは馬券の対象にならなかったので、100円が100円どころか、100円が0円になってしまったのである。100万円も1000万円も0円というわけである。
このレースの複勝馬券の売上げは、1億3454万6800円だったとのこと。オジュウチョウサンが3着に死んだ瞬間、どのくらいの喪失感エネルギーが天に舞ったことだろう。
競馬に絶対はない・・・競馬ファンは皆知っているはずなのに、魔が差す時があるのである。この魔はデカいぞ。
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