Faces / Ooh La La
今宵のお供は、Faces『Ooh La La』に決定。
リアル時代に新譜として聴いた頃よりも明らかに歳を重ねるごとにこのアルバムの良さがジワジワと滲み出ていることが分かる。なんだろね。好きということでは変わりないのにね。
毎回書いているが、Facesとしてのメンバー・バランスが一番とれているアルバムだからなのかもしれない。バンドとしての顔であるロッド・スチュワートを完全に5人のメンバーの中の一人として位置づけた。存在感のある声も他のアルバムに比べてオフ気味にトラックダウンしたことが、ロッドの声によりいっそうの哀愁を与えた。結果、バンドとしての最高傑作アルバムになった・・・たぶん。
ただ、最高傑作アルバムであるが、バンドとしての円熟味も出てしまった。「俺たちに円熟味が出たら、お終いじゃね?」とメンバーの誰かがいったかどうかは分からない。でも、Facesに円熟とか安定はあまりにも似合わない。バンド解散後、ロッドは、完全にソロ・シンガーに。リーダーのロン・ウッドは言わずと知れたローリング・ストーンズのギタリストなった。岐路、ターニング・ポイントになったアルバムである。1973年(昭和48年)リリース。
01. Silicone Grown
02. Cindy Incidentally
03. Flags And Banners
04. My Fault
05. Borstal Boys
06. Fly In The Ointment
07. If I'm On The Late Side
08. Glad & Sorry
09. Just Another Honky
10. Ooh La La
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