報道ステーションの謝罪
木曜日の夜、テレ朝系列の『報道ステーション』を点けたら、冒頭でメインキャスターの富川アナウンサーがシン・コロナに感染したことについて謝罪し始めた。わざと感染したでもないだろうし、感染したくて感染したのでもないのに、なぜに謝罪するのかまったくもって理解不能。富川アナウンサー自身、謝罪することに納得しているのだろうか?との疑問も出てくる。番組から謝罪を指示されたのだろうか?或いはテレ朝本体から?
SNSなどの情報を鵜呑みにするなら、シン・コロナ感染者が感染を克服して日常生活に戻った時。世間からの風当りは相当きついらしい。会社に復帰しても白い目で見られ、中には遠回しに退職を促されるケースも少なくないとか。一般生活においても感染者としてのラベルを貼られ日常生活に戻ることができないケースが圧倒的に多いとか。「引越しすればイイのに。図々しい」なんて言葉もあるとか。
いわゆる風評差別というべきだろう。そこには、自分より不幸な人を見つけて優越感に浸る・・・というシン・コロナによるストレス発散もあるのかもしれない。タケちゃんマンではあるまいし、強きを助け弱きをくじいてどうするのよ?
そんな世間の風潮に対して、本来ならマスコミが主となって正すべきなのだと思うのだが、どうもそうではないらしい。プライムタイムのニュース番組が、感染したことを謝ってしまっては、感染者差別に対してどういう影響を与えてしまうのか普通に理解できると思うのだが・・・。だから「マスゴミ」とか言われてしまうんだと思うわ。差別を後押ししてどうするのよ?
アメリカのミネソタ州での黒人差別報道を見て、白人の黒人に対する差別はとんでもない!・・・なんて対岸から見て差別精神構造に憤っている人も多いことだろう。でもね、アメリカに日本人として住んだら、日本人は差別する側ではなく、むしろ差別される側だからね・・・。と考えたら、感染者差別がどういうことなのか?もっと考えてみるべきかと思う。
そして、今回の『報道ステーション』での感染被害者である富川アナウンサーが謝罪したこと(謝罪させられた?)がいかに愚かなことであるのか、テレ朝や番組のいわゆる「上の方」は考えるべきかと思うのである。報道機関が謝罪するってことは、「正す」ってことであることを改めて認識すべきと思うのである。
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