メンバー・・・
この出来事で久しぶりに出たのが、彼の呼び名だ。山口達也でもなく、山口達也さんでもなく、「山口メンバー」だ。うん、実に久しぶりだ。稲垣メンバー以来か。可哀想なのは稲垣メンバーだ。すっかり過去のことなのに思い出されてしまったからね。
なんだろうな、このメンバー呼ばわりって・・・。そう思っている人は世間にはかなり多いようで、それを解説し始めたニュースサイトも登場した。それによると、書類送検で示談も成立しているので容疑者呼ばわりはしないことがマスコミとしての良識とのことのようだ。だったら、「さん付け」で良いだろうにと思ってしまうのだが・・・。
さて、この「メンバー」という言葉だが、ちょっと気の毒なことになってきた。今後、この「メンバー」という言葉はマイナスイメージが付いて存在していくことだろう。今まで同様に、普通に「バンドのメンバー」なる表現が活字などで登場した際、見る側は一瞬ドキッとしてしまうのではないだろうか。ポール・マッカートニーさんは、元ビートルズのメンバ-。ミック・ジャガーさんはローリング・ストーンズのメンバー。矢沢永吉さんは、元キャロルのメンバー・・・こんな文字でも今までとメンバーという言葉の響きが違ってくるように思える。事実、報道でTOKIOの残りのメンバーのコメントなども紹介されているが、その際に「残りの4人のメンバーは・・・」との表現はされていない。
マスコミがこのメンバーという呼び方を使うようになった背景には、有名で大きな影響力がある人の場合だそうだ。これも何じゃそれ?って感じだ。大物とする基準はどこなんだろうね?それに、バンドやグループのメンバーでない人の場合はどうするんだろう・・・。そうそう、かつて、「◯◯ギタリスト」って呼ばれた有名人もいたらしい(記憶にないが)。このマニュアル?によると有名作曲家の場合は、◯◯作曲家なのか?有名スポーツ選手なら、◯◯アスリートなのか?料理人なら、◯◯料理人となるのか?いやいや、無理があるだろ。
スポーツ新聞やワイドショーだけでなく、一般新聞やNHKを始めとするニュース番組でも「山口メンバー」と表現している。これは山口メンバーの所属する芸能プロダクションへの忖度、いや迎合といって良いだろう。
残念なことだが、マスコミの立ち位置を見事に露呈させたしまったといって良いだろう。強きを助け弱きをくじく・・・まるでタケちゃんマンのような我が国のマスコミなのである。背景が弱小で恐れるに足らずと判断した場合のマスコミの攻め方(責め方)は異常とも思える時も多いからね。お先真っ暗だな・・・。
今回の出来事の発覚で一番驚いたのは、この出来事が起きた日がつい最近のことではなく、2ヶ月以上も前のことだったことだ。その間、山口メンバーは見た目には素知らぬ顔で生放送もこなしていたということだ。う~ん、困ったねぇ・・・。
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