人生旅もかき捨て DVD化ナシ

映画『ミュージック・ボックス』

ネタバレ度：★（3点が全バレ）
満足度：★★★★★（5点満点中）

敬称略：

テレビドラマや映画がDVDや配信で手軽に見られるようになってから久しいが、何故かDVD化されていない作品もある。例えば、テレビドラマの『悪魔のKISS』とか『あんどーなつ』。『悪魔のKISS』は主役の常盤貴子のヌードシーンがあるので、関係筋のチカラ関係によりDVD化は封印されたのだろうと想像がつく。しかし、『あんどーなつ』は浅草の老舗和菓子屋の話だし、主役の貫地谷しほりも健全な和菓子職人見習いだし、DVD化されない理由が見つけづらい。漫画原作者との権利関係なのかなぁ・・・。

久しぶりに見た映画『ミュージック・ボックス』もDVD化されていない。ビデオ化はされており、古いVHSテープを扱っているレンタル屋には存在していることもあるようだ。自分が今回見たのは、いつだったかNHK-BSで放送されたモノをDVD保存したもの。画質は荒いが、見られないほどではない。

作品自体は、1989年（昭和元年）なので30年以上前のモノとなるが、今見ても重苦しい雰囲気がヒシヒシと伝わってくる。ジェシカ・ラング演じる女性弁護の父がハンガリーから戦犯として収監を求められ、娘が弁護士を買って出るという法廷サスペンス。
執拗に有罪証拠を示す検事側に対して被告側も応戦していく。裁判は被告が、戦時中ハンガリーで警察官だった頃の残虐行為を証人として証明する発言が続く。被告不利かと思われる状況の中で裁判は、裁判官、検事、弁護士とがハンガリーに出向き、病床証人の聞き取りを始めるあたりから展開は大きく動く・・・。ミュージック・ボックス・・・まさに映画のタイトルであるオルゴールが過去の真実を導く。

優れた映画は経年劣化することもなく、時代を超えて残るものだねぇ。何とか、、DVD化の実現を望みたい。

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