Rod Stewart / Every Picture Tells a Story
今宵のお供は、Rod Stewart『Every Picture Tells a Story』に決定。
夏が過ぎて・・・と秋の気配に続けたいところだが、11月になっても気温は20度近くあって町にはまだ薄着の人のほうが多い。二本の四季は完全に崩壊してしまい春や秋が消滅してしまった感じである。なので、せめて音から秋の気配を感じようとすると自ずとロッド・スチュワートの名前が挙がってくる。
ロッドに対して、音学雑誌などで使い古された言葉は「哀愁を帯びた声」・・・今綴るとなんとも小っ恥ずかしいフレーズだが、残念だが?この言葉を超える表現は今のところないなぁ。哀愁を帯びているのである。自分がロッドの歌声を表す時に必ず使っているのは、ロッドの歌声は「悲しい」ではなく「哀しい」ということだ。バラードはもちろん、速いテンポの曲を歌っても哀しい声なのである。今宵はロッドを聴いて秋を恋しがってみる。1971年(昭和46年)リリース。
01. Every Picture Tells A Story
02. Seems Like A Long Time
03. That's All Right
04. Tomorrow Is A Long Time
05. Maggie May
06. Mandolin Wind
07. (I Know) I'm Losing You
08. (Find A) Reason To Believe
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Island / Mercury (1998-03-31)
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tag : 今宵のお供 Rod_Stewart Every_Picture_Tells_a_Story ロッド・スチュワート 悲しい 哀しい 1971年 昭和46年 秋御用達 音楽
Wings / Wild Life
今宵のお供は、Wings『 Wild Life』に決定!
今年も来日公演を行うポール・マッカートニー。本音をいえば、まるで「これが最後」詐欺のようにも見えてしまうのがツライ。ビートルズ時代からジョン派ではなく、ポール派だっただけに残念である。もっといえば、ポールはビートルズの時よりも、ソロの時よりも実は、Wings(ウイングス)時代のほうが好きなのだ。
本当に「幻」となってしまった1975年に予定されていたウイングス来日公演。武道館公演のチケットも持っていたし、来日記念パンフレットも持っていたしで、自分としては最大限に盛り上がっていたのを今でも思い出す。しかも、来日メンバーは、ウイングス時代最強のメンバー。ポール、リンダ、デニー・レーン、ジミー・マッカロック、ジョー・イングリシュの5人。これが目の前で中止になったのだから、その落胆たるや我ながらスゴかった(過去の麻薬不法所持逮捕を理由に入国許可が出ず、成田空港でUターンして出国したのだった)。
この中止で、ポールのライブは自分の中で消えてしまったのかなぁ・・・たぶん。バンドとしてのウイングスを見たかったのである。幻となったメンバーでのライブ・アルバムやライブ映像『Wings Over America』を見る度に、ポールのソロに対しての興味が失せてしまうのである。なんだろね?これって・・・。
さて、このアルバム『Wild Life』はウイングスとしてリリースされた初のアルバムじゃなかったかなぁ・・・。ポールはもちろん、リンダもいるし、デニー・レーンもいる。ドラムは、デニー・シーウェルとあるが、ほとんど記憶に残っていない。一説によるとリハーサルのテイクをそのままリリースした手抜きアルバムともいわれているが、真偽はともかく、荒々しさと勢いが伝わってくるアルバムであることは確かだ。そして、なによりもスゴイのは、47年前のアルバムなのに今時代でもじゅうぶんすぎるほどロックな感じを残していることだ。すごいよね?約50年前のアルバムだよ・・・。1971年(昭和46年)リリース。
01. Mumbo
02. Bip Bop
03. Love Is Strange
04. Wild Life
05. Some People Never Know
06. I Am Your Singer
07. Bip Bop Line (Instrumental)
08. Tomorrow
09. Dear Friend
10. Mumbo Link (Instrumental)
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tag : 今宵のお供 Wings ウイングス Wild_Life Paul_Mccartney ポール・マッカートニー 1971年 昭和46年
サディスティック・ミカ・バンド / 晴天
今宵のお供は、サディスティック・ミカ・バンド『晴天』に決定。
サディスティック・ミカ・バンドで「ミカ」だったのは、加藤ミカ、桐島かれん、木村カエラの3人。この中で一番評価が高いのは木村カエラ。しかし、個人的にはあまり好みではない。ボーカルとしての評価は高いが、背が低い。ミカ・バンドのミカは背が低くてはいけない。ボーカル力(りょく)より背の高さのほうが大事。いや、もっと正確にいえば、見映えが大事。そうなると必然的に、ミカに一番ふさわしいのは、桐島かれんとなる。申し訳ないが、初代ミカの加藤ミカは加藤和彦さんの奥さんだっただけの評価かなぁ・・・<(_ _)>
このアルバムは、桐島かれんをボーカルに起用して、リリースされた再結成アルバム『天晴』の曲を中心に行われたコンサートのライブ盤である。2日間だけのライブで、1日目が再結成コンサートで2日目が解散コンサートだった。場所は、舞浜のNKホール(懐かしい!)。男メンバー4人を従えてステージで遊んでいる桐島かれんこそミカ・バンドなのである。1989年(平成元年)リリース。
01. 颱風歌
02. 薔薇はプラズマ
03. 42℃のピクニック
04. 脳にファイヤー!Brain’s On Fire
05. 暮れる想い
06. 愛と快楽主義者
07. 7 days,at last!
08. ダシール・ハメット&ポップコーン
09. ファンキーMAHJONG
10. UN COCO LOCO
11. 賑やかな孤独
12. BOOGIE MEDLEY/サイクリング・ブギ〜ピクニック・ブギ〜ダンスはスンダ
13. 黒船(嘉永6年6月4日)
14. タイムマシーンにおねがい
15. 塀までひとっとび
16. Boys&Girls
■ ミカ・バンド5人衆。
■ ファンキーMAHJONG。
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tag : 今宵のお供 サディスティック・ミカ・バンド 晴天 天晴 桐島かれん ファンキーMAHJONG 1989年 平成元年
Crosby, Stills, Nash & Young(CSN&Y) / CSNY 1974
今宵のお供は、Crosby, Stills, Nash & Young(CSN&Y)の『CSNY 1974』に決定。
単なる気まぐれだけなのか、それとも、昼間こそ暑かったが、夕方の涼しさがそうさせたのか。急にCrosby, Stills, Nash & Young(CSN&Y)が聴きたくなって選んだのがこのライブアルバム。
CSN&Yのライブといえば、『4 Way Street』があまりにも有名すぎるが、2014年(平成26年)にタイトルの1974とあるように、1974年のライブ音源が40年ぶりにリリースされて驚いたものだった。未発表ライブといわれる音源のほとんどは、コアなファンだけしか喜べないクズ同然のものが圧倒的に多い。しかし、この『CSNY 1974』に関しては、なぜに、こんな素晴らしいライブ音源を今までリリースしなかったのか?と不思議感しかない秀作である(もちろん、大人の事情なのだろうが)。
デヴィッド・クロスビー、スティーブン・スティルス、グレアム・ナシュ、そしてニール・ヤング。4人それぞれが自分が自分がと前面に出まくることもなく、心地良いバランスでそれぞれのメインボーカルを立てて楽しそうに演じているのが微笑ましい。圧巻は、トラック13の「Suite: Judy Blue Eyes」。この1曲を聴くだけでも、このアルバムの存在価値はじゅうぶんといえよう。秋の気配を少しだけ感じられる今宵、思いきりタイム/スリップしてみようかな。2014年(平成26年)リリース。
01. Love The One You're With
02. Wooden Ships
03. Immigration Man
04. Helpless
05. Johnny's Garden
06. The Lee Shore
07. Change Partners
08. Only Love Can Break Your Heart
09. Our House
10. Guinevere
11. Old Man
12. Teach Your Children
13. Suite: Judy Blue Eyes
14. Long Time Gone
15. Chicago
16. Ohio
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tag : 今宵のお供 CSNY CSNY_1974 Crosby_Stills_Nash_Young 4_Way_Street 音楽
Tom Waits & Crystal Gayle / One from the Heart
今宵のお供は、Tom Waits & Crystal Gayle『One from the Heart』のサントラに決定。
フランシス・フォード・コッポラ監督最大の失敗作と酷評された映画だ。映画全編がセット撮影という力作であるから制作費が途方もなくかさんだのだろう。興行収益が予想よりも伸びなかったという観点から失敗作とのレッテルを張られたのだと思う。しかし、個人的には大変好きな映画である。テリー・ガーとナスターシャ・キンスキーの女性陣が好演している。映画終わり間際の空港の外のシーンで飛行機が飛びだつシーンのセット撮影は圧巻!
この世紀の失敗作?のサントラに関わったのがトム・ウェイツとクリスタル・ゲイル。この2人は音楽史上に残るデュエットを聴かせてくれる。
ほんの束の間であるようなことがいわれているここ数日の穏やかな気候。秋の気配に気が急いて、このアルバムを聴くことにした。1982年(昭和57年)リリース。
01. Opening Montage / Tom Waits, Crystal Gayle
02. Is There Any Way Out Of This Dream? / Crystal Gayle
03. Picking Up After You / Tom Waits, Crystal Gayle
04. Old Boyfriends / Crystal Gayle
05. Broken Bicycles / Tom Waits
06. I Beg Your Pardon / Tom Waits
07. Little Boy Blue / Tom Waits
08. Instrumental Montage
09. You Can't Unring A Bell / Tom Waits
10. This One's From The Heart / Tom Waits, Crystal Gayle
11. Take Me Home / Crystal Gayle
12. Presents
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Sony Music Direct (2004-03-24)
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tag : 今宵のお供 One_from_the_Heart ワン・フロム・ザ・ハート サントラ トム・ウェイツ クリスタル・ゲイル Tom_Waits Crystal_Gayle フランシス・コッポラ