11月30日と12月1日なんてたった1日しか違わないのに、12月1日は独特の雰囲気を持っている。いわゆる師走とか年末モードとかクリスマスモードとかいろいろな装いを持っているからだろう。
そんな雰囲気に押されて年に一度か二度の横浜は山手の『Christmas Toys』詣でに出発。今は亡き愛犬柴犬・大福さん抜きでの詣でも今回が4回目。いまだに淋しい思いは変わらない。いつも一緒にいた者がいなくなるこの淋しさはどうにも切ない。絶賛!大福ロス継続中!
Christmas Toys詣での際に欠かせないのが、同じく山手にある中華料理店『奇珍』へのお立ち寄りだ。横浜まで来たのだから中華街で・・・とも思うのだが、駐車場探し、人出の多さ、店探し・・・のことを考えるとついこの店を選んでしまう。車が置きやすいことも大きな要因ではあるんだけどね。
今回も3人での訪問。お店の皆さんもご健在だが、やはりずいぶんお年を召した感は否めない。今回は奥の間の円卓に案内された。注文は、「天津丼」以外は、ほぼワンパターン。「シュウマイ」、「アゲワンタン」、「竹の子ソバ」、「焼きソバ」だ(いずれもメニュー表記をそのまま書いてみた)。
最初の品出しは、「シュウマイ」。小ぶりだが肉々しさが特徴的だ。ひとクチサイズなので、どんどん箸が進む。ひとクチ食べたとたんにお土産用に追加注文するのもいつものことだ。続いての品出しは、「アゲワンタン」。カリカリに揚がったワンタンが大きく花開いた感じだ。甘酢ソースをつけていただく。アルコールのお供にも最高とのことだ。
そして、名物の「竹の子ソバ」。1センチ四方といっても大袈裟ではないほどの断面を持った、まさに直方体といえるメンマだ。メンマ自体の味は薄味で若干の甘みを含んでいる。麺はストレートの極細麺。長い間、メンマが苦手だったのだが、ここ数年、食べられるようになったのは加齢による味覚の変化なのかな。「焼きソバ」はなにもいわずとも揚げ麺に餡かけで登場。麺はチャンポン屋の皿うどんより少し太い程度の極細麺。餡かけに馴染んで食べやすい。
最後は「天津丼」。あ、初めての注文だったか?今までの天津丼の姿とは大きく違う見た目だ。丼いっぱいに広がる玉子焼きに甘酢かけ・・・ではなく、小ぶりの玉子焼きが2つ。それに透明感の強い餡がかかっている。カニも入っていてたしかに天津丼だが、餡は甘さ控えめというかほとんどナシの旨味出汁だけでの餡かけという感じだ。これは、好みが分かれるかなぁ。今までの天津丼の概念を望んでいた人には似て非なるモノと感じるだろう。自分としては好みである。再食する可能性大である。
かくして、年中行事を一つ消化。楽しい師走モードではあるが、やはり、一緒にいるべき者がいないイベントは、あまりにも淋しい・・・。
■ シュウマイ。小ぶりだが肉々しい。
■ アゲワンタン。花開く揚げワンタンだ。
■ 竹の子ソバ。大きな竹の子が特徴的。
■ 焼きソバ。極細麺に具だくさんの餡。
■ 天津丼。今までの概念を否定するかのような見た目だ。