テレビに踊らされた店
家人は気に入っているから、これからも足を運ぶことはあると思うが、ちょっとなぁ・・・。美味しいんだけど、あの接客は接客以前のレベルだもんなぁ。
この店、プライムタイムの人気テレビ番組で紹介されて以来、過剰なまでの人気店になってしまった。常に長蛇の列で待たねばならないことが1年以上続いた。もちろん、お店は大繁盛で売り上げもさぞや増したことだろう。しかし、繁盛しすぎた影響でお客をさばききれなくなってしまったのであろうことは容易に想像できるようになってしまった。
まずはメニューの数が激減。お客さばきも手が回らなくなり接客のイロハすら忘れてしまうほどになってしまい、ついには最大級のトホホとなってしまった。ダメだろ?この日の接客は・・・。まさにテレビの功罪の典型。
この日もオーダーした品はいつも通りに大変美味しかったが、食べ終わるやいなや最後のひとクチを食べるとほぼ同時に女将から、「さげますね。次のお客さん待っているので・・・」と食後に水すら飲む時間も与えられずに出ることを促された・・・。こっちだって、さんざん外で待たされて入っているのに、それはないわな。顔見知りなので甘えるのは良いだろう。しかし、お伺いのような打診があってしかるべきなんじゃないのかねぇ。「ごめんね、並んでいる人が多いので、もう片づけさせてもらってイイかなぁ。ごめんね」・・・みたいな段取りというか。
よく冗談で、どこそここの常識は世間の非常識・・・なんて言葉が存在するが、その意味では、「らしい」といえばらしいのだろう。そして、そんなことに目くじら立てるようなら来るなってことなのかな。ご常連様優遇(常連さんしかカウンターに座れないとか)なのも「らしい」のかもしれない。優遇をを甘受している常連もどうかと思うが・・・。常連らなら常連気質ってのもあるだろ?本来、常連ってのは普通の?お客さんの目に触れない(目立たないよう)振る舞うものなんだよ。
ま、文句いいながらも家人らは気に入っているので、また足を運ぶだろうが、一人ではもうイイかな・・・。
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美味しいと自分好みは別
インスタのフォロワーさんに食べ物(主に麺類)の写真をアップしている方がいるのだが、この方の写真がなんとも美味しそうに見える写真のオンパレード。何度も、その投稿写真を基に新しい店に出向いたり、久しく訪れていない店を再訪したりといつも写真を見るのを楽しみにしている。
上の写真もその方のインスタで紹介されていた店で、銀座にある『自家製麺伊藤 / 銀座店』の「中華そば・小(ネギのみ」600円の写真なのだが、自分で撮るとその方の足元にも到底及ばず、面白くもなんともない写真になってしまった。そして、写真に魅せられて行ってはみたものの、この中華そばは、自分の好みではなかった・・・。
そう、ここからが本題。この中華そば、「美味しくない」のではなく、あくまでも「自分好みではない」のである。ここのところは、大きな違いがあるのでくれぐれも誤解なきように。
この中華そば、麺はシコシコの固め。麺の太さも中太ぐらい。たった、これだけの特徴で興味を持った方は食してみる価値はあるというものだ。そもそも、細麺、柔らか麺が好きな自分には合うわけないのだが、つい美味しそうな写真と店名の魔法にかかって己を忘れて食べに行ってしまった次第である。くどいようだが、「美味しくない」のではなく、あくまでも「自分好みではない」のでヨロシクです。お店の名誉のためにも、そこは声高にいっておきたい。
愚ブログで自分の好みの店に訪れたことを何度も書いているのだが、わりと最近まで、偉そうに「この日の満足度」なんていって、星取り表を載せていたが、今思うと恥ずかしいのなんのって・・・。そんな偉そうな立ち位置でもないのに「何様だ!」と反省しきりである。
気づきとでもいうのか、ある時期からは「美味しい」とか「美味しくない」などの表現は一切使わなくなった。その代わりに「自分好み」や「自分好みではない」などの表現に変わった。イイ歳しても学習するだけマシかなとしておこう。
ついでにいえば、食レポのような記事で最大のご法度は、自分がどんなに美味しく感じたとしても、けっして「日本一美味い」などの「日本一」という表現は使わないこと。NGワードとしておこう。この「日本一」は、いわれたお店にとっては、なんのメリットもない。食レポを読んだ人から、ただただ反感を買うだけ。人それぞれ好き嫌いがあるわけだから、「日本一」というお仕着せがましい表現に対して、「もっと美味しい店あるぞ」とか「書いた奴、貧乏舌だな・・・」とか思われるだけ。一歩間違うと炎上にすらなりかねない。いかに、自分が美味しく思ったり、お店の宣伝になるだろうなどと思っても、けっして「日本一」の3文字は使わないことを強くお勧めする。
再訪ナシ決定の町中華屋
中央区のとある場所を歩いていたら目に入ってきたいかにも歴史を感じる町中華屋。このての店は大当たりと大ハズレの差が大きいから一瞬店に入るのに躊躇してしまう。しかし、ちょうど昼時だったので入ってみることに・・・ドキドキ。
中はテーブル席が数席とカウンターだけの典型的な町中華。オープンキッチンでは男性調理人2人が腕をふるっている。ホールは女将らしきがチャキチャキと客さばきと料理の品出しを仕切っている。悪くないかも・・・。
注文は、660円の「タンメン」。タンメンは初訪問の町中華屋ではリトマス試験紙とするにはちょうど良いのだ。具材、麺、スープ・・・その店の技量も方向性も見えやすい。
そんなに時間も経たずにカウンタ越しに品出し。ふむ、これか・・・。見た目はなんともお淋しいが、いただきます。スープの塩加減は薄くもなく濃くもなく自分好みのほうである。麺は細めのストレート。麺も固すぎでもなく軟らかすぎでもない。ここまでは良い意味でも悪い意味でも個性のないタンメンである。では、具材のメインである野菜を・・・キャベツは大切りで固い。モヤシも一瞬シャキシャキしているように思えるが、ただ単に煮えてないだけ・・・。ダメだな、このタンメン。可もなく不可もないことがだんだんダメなほうに傾きかけてきた。そして、スープを飲もうとレンゲを手にした瞬間に、この店への再訪がないことは決定的となった。
衛生、不衛生はともかく、この茶渋のような汚れがビッシリついているレンゲはダメだろう。きっと経年によるものなのであろう。衛生的にも問題はないのであろう。でも、この部分を客に甘える店の姿勢が気に入らない。こう思ってしまうと水さえ飲む気が失せてしまう。久しぶりに大ハズレの町中華屋であった。もちろん、再訪はナシ。ちなみに食べログなどでのポイントは、3.50。
■ グッとくるレンゲ。
■ 店構え。
美味しくない・・・じゃなくて、マズい!
久しぶりにマズいの食べちゃったなぁ・・・。「美味しくない」じゃなくて「マズい」のって珍しい。愚blogで食事ネタには「この日の満足度」なんていって、毎回★5点満点でどのくらい満足できたかを長い間載せていた。でも、よくよく考えると、美味しい美味しくないなんてのは人によって違うわけで、実際には、自分にとって「好み」か「好みではない」という感想でしかないことにようやく気づいた。以来、ほとんどの場合、この店は「美味しい」という表現はしておらず、この店は「好みだ」というようないいかたをしている。だから、その反対の時も「美味しくない」とはいわないし「好みでない」といういいかたをする場合がほとんど。
だけど・・・。
この店の商材は美味しくないを通り越してマズかった。もちろん、そのいいかたの前提に「好みでない」というのがあるのだが、とても、そのいいかたでは収めることができなかった。
今思えば、味もさることながら店がダメなんだと思う。なんというのか、食べ物屋の「尊厳」みたいなものがまったく感じられないのだ。別に料理人としてのプライドとかのことではないのだ。意地とでもいうのか、そんなものが微塵も感じられないのだ。日程消化試合で調理しているのが見え見えなのである。隣の女性2人が注文の際に「一つはワサビ抜いてください」ってお願いしていた。品出しまでの間に2人の話が聞こえてきていたのだが、どうやら一人の女性はワサビが相当苦手らしく、匂い嗅いだだけで吐きそうになってしまうとか。アレルギーなのかなぁ・・・なんてことまでいうしまつ。そうこうしている間にカウンター越しに「はい、お待ちどうさま」と品出し。チラッと見てビックリ。ジャジャ~ン!大量のワサビ乗せで登場。可哀想に一瞬、品を受け取る手が固まってたもの・・・。でも、文句いわずに受け取ってた。いえば良いのにねぇ・・・。
食べ始めて少し経って、カウンターの中でワサビの話が出て思い出したらしい。「あ!ワサビ抜きだったよね?」って。女性「大丈夫です」って。コチラは横でイライラ。替えてもらえよ。オヤジ、言葉に甘えないで新しいの出してやれよ!すぐできるんだからよ!え~い、もうイイや、言っちゃえ。品は焼鳥丼さ。ササミにワサビが乗せてあるわけ。ササミだけやり直せばいいじゃないか・・・ったく。
こんな感じだから、マズい焼鳥丼がさらにマズくなってしまったというまさに負の相乗効果ってことね。愚blog見たら、前に一度行った時もあまり良い印象は持っていなかったみたいだった。覚えておけよ!自分!
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上品な味
『上品な味』
だ。
で、思う訳である。上品な味って、なんだ?
この言葉で紹介される物はほとんど全部が、薄味といって良いだろう。そして、量は少なめ。
そう、上品な味の決め手は「薄味」と「少量」と断定して良いだろう。濃い味や大盛で上品な味といわれてる物ってないよね?
なんだか、安易で実体の見えない言葉だなぁ・・・。
※ところで、リポーターなの?レポーターなの?食レポっていうぐらいだから、レポーターかい?
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