韓国女優、パク・ウンビン主演の『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』を見続けている。自閉スペクトラム症を持つ天才新人弁護士という役どころなので、苦手だなと思って見始めたが思いのほか面白い。悔しいがウルッとしながら見ている。ウ・ヨンウ弁護士は父との2人暮らし。ソウル大が卒業の父は、キンパ(韓国風のり巻き)屋を営んでいる。しかし、早い段階で、この女の人がもしかして死んだはずの母親なのではないかと視聴者は確信。と同時にドラマの全体の流れも想像できてしまう。最終回間近に、母の存在を知り感動の対面・・・なんても思ってしまう。
しかし、全16話のドラマの中、なんと6話目で母の存在を知り対面まで果たしてしまう。えぇ~、この後、どう最終まで持たせるの?と、想像を裏切る展開になってしまう。なんともいつもの韓国ドラマのパターンと違うみたいだ。もちろん、ウ・ヨンウのキャラクターから、偽善ぽいストーリーにはなってしまうのだが、それが嫌悪感までにはならない。
ウ・ヨンウが好きなのは、クジラ類。アチコチの場面でイメージとして登場する。そして、クジラについてのウンチクも非常に豊富。
ウ・ヨンウによると、クジラの母性は強く、常に仔クジラの側を離れないとのこと。その特性を利用して捕鯨は行われるらしい。漁師は、まず仔クジラに向かってモリを打ち込むらしい。母クジラをモリが刺さって瀕死の仔クジラの横に張り付いて離れないらしい。そこを狙って漁師は本来の獲物である母クジラにモリを打ち込んで仕留めるとか。母クジラは、仔クジラの側にいると自分が死ぬ(殺される)と分かっていながら仔クジラの側を離れないらしい・・・。もう、ウ・ヨンウの説明を聞いているだけで、うっすら涙が出てくるし鼻水も出てくるしで、加齢者にとっては涙もの。
そんなクジラのエピソードがあってから2話後に、父から死んだと聞かされていた母の存在を知るというストーリーに遭遇する。どうやら、財閥系の母親は未婚の母の道は選ばずに、ウ・ヨンウ捨てて成功者の道を歩んだようだ。クジラの話を知っているウ・ヨンウの心情を思いやって視聴者(自分)はまた涙腺崩壊。9話目あたりまで見ているのだが、この先、どれだけ涙腺が崩壊するのだろう。参ったなぁ・・・。
■ ウ・ヨンウとクジラ: