タイガー&ドラゴン

何を血迷ったか、急に『タイガー&ドラゴン』が気になっている今日この頃。
2つ駅向こうのビデオ屋が100円キャンペーンをやっていて(何と去年の12月から継続中)、久しぶりに覗いたら『タイガー&ドラゴン』が全作未貸出しになっていたので、ついつい借りてしまったのだった。で、見始まったってわけ。
今更説明するまでもないが、『池袋ウエストゲートパーク』『木更津キャッツアイ』に続く、宮藤官九郎の脚本シリーズだ。今シリーズは、落語がベースになっての物語で、これがなかなか面白い。全11話のテーマになっている落語の出し物は次の通り。
-芝浜(しばはま)
-饅頭怖い(まんじゅうこわい)
-茶の湯(ちゃのゆ)
-権助提灯(ごんすけちょうちん)
-厩火事(うまやかじ)
-明烏(あけがらす)
-猫の皿(ねこのさら)
-出来心(できごころ)
-粗忽長屋(そこつながや)
-品川心中(しながわしんじゅう)
-子は鎹(こはかすがい)
このドラマの脚本集が発売されているが、巻末にそれぞれの落語が収録されているという優れもの。普段なかなか落語に接する機会などほとんどなくなったしまったからか、妙に心をくすぐるドラマ&脚本集なのである。
落語の師匠役の西田敏行は、『淋しいのはお前だけじゃない』以来の怪演。ヤクザの親分役の笑福亭鶴瓶が高座に上がるシーンもあるが、「さすが本職」と唸らせられる。
この全11話以前に、『三枚起請(さんまいきしょう)』を演目にしたスペシャルもあり。