新宿のど真ん中に行ったのは何年ぶりだろうか(恐らく20年ぶりぐらいかも)。首都高の新宿で降りることはあっても東口方面に出没することなどまずなかった。20代の頃は新宿三丁目のロック喫茶(死語だよなぁ)『ROLLING STONE』に日ごと夜ごとに出没していたのに、全然足が向かなくなってしまった新宿。今日は久しぶりに新宿の匂いを嗅ぐことが出来て懐かしかった。
今日のメインの用事は、伊勢丹での買い物。この伊勢丹も昔は、新宿から新宿三丁目まで地下通路を抜けて行く時に、地下出入り口からよく行ったものだった(主にトイレ拝借だったが)。
今日は家内のお供だったので、各フロアの様子を見ることができた。伊勢丹の接客はかなりしっかりしていたので、ちょっとビックリした。イメージ的に、銀座・日本橋のデパートよりも客層が若いので、接客も若者向けかと思っていたのだが、どうもそうではなかった。言葉づかいから目配りまで、かなりトレーニングされているらしきに驚いた。特に、伊勢丹純粋社員の接客には、目を見張るものがあって関心や気持ち良いやら。純粋社員がしっかりしていると、出店店舗の外部社員も大変だ。お客様が意識していなくても自然に見比べられてしまうからね。
仮に、接客評価50点の者がいたとする。周りが30点にも満たない者たちで構成されている店舗などだと、50点の者は「良い評価」として目立ってしまう。逆に、周りに70点・80点の者が揃っていると、50点の者は「悪い評価」として目立ってしまう。これが、総合接客の盲点である。前者の場合、50点の者は自分自身の評価すら出来なくなってしまうし、このことは経営者ですら見えなくなってしまう場合が多い。周りの人材環境によって、それぞれ個人の資質の伸びや停滞は大きく違ってきてしまう。
伊勢丹でももちろん、この状況はある訳で、余所の店舗だとそんなに目立たないであろう接客不備が、伊勢丹では悪く目立ってしまう店員が何人かいた。自身が気づくか、指導する立場の者が気づくか微妙だが、競い合いの場がある職場の未来は明るいと思う。
そんな訳で、久しぶりの新宿での買い物は、とても気持ち良いものだった。千葉からはちょっと不便な地ではあるが、今日以前よりも出没する頻度は確実に増えるだろう。
- 関連記事
-