
元TBSの女子アナ・川田亜子さんが練炭自殺した。面識はないが合掌。
女子アナウンサーってのもなかなか過酷で因果な商売で他の局員に比べて華もあるが苦労も多いようだ。入社3〜5年ぐらいで自分の起用のされ方と将来的の在り方を見据えて悩むのがごく普通。悩まずに前に進める者ももちろんいるが、この者たちは向上心がなかったり鈍かったりで、採用時にたまたま標準値を超えてしまったか、あるいは運が良かっただけで女子アナになってしまった者たちなのであろう。悩みもないので日々を楽しく過ごすことができるから自殺など考えることはまずない。
退職してフリーのアナウンサーになろうと思って入社する者がどの程度いるのか分からないが、感覚的にはあまりいないのでは?と思う。しかし、局アナとして経験を積むことにより悪魔の囁きも含めて、退職への道が開かれてくることになる。一度しかない人生だから、終身雇用的に局に残るのもヨシだし、思い切って外の世界に出て見るのもヨシ。それぞれ自分の人生なのだから自身の決定に従うことに何ら異論はない。
ただ、自分が局アナとして人気を博していられる理由がどこにあるのか考える必要はあるだろう。局の看板を背負っているから人気があると言うことをついつい忘れがちである。人気=自分の実力・・・と考えてしまっても仕方がないと言っても良いほど、錯覚に陥ってしまう怖い世界である。
局という看板は、仕事場を与えてくれるだけでなく、局アナ自身を守ってくれていると言うことも忘れてはいけない。フリーになって、一番大事な部分がこの「守ってくれる」と言うことなのかもしれない。プロダクションに所属しても局の守りとは全然違う。このことは辞めてみないと分からないかもしれない。
日本のプロダクションの場合、所属しているタレントAにマネージャーのAAが付いていたとする。仮に引き抜きという理由で甲がプロダクションを退職して、別のプロダクションに転職したとする。タレントAは、どうなるか・・・ほぼ100%、新たなマネージャーBBがAに付くことになる。
海外の場合だとどうなるか・・・マネージャーAAが別のプロダクションに移籍した場合、タレントAも一緒に移籍するというのが、そのほとんどだ。タレントとマネージャーの絆の強さが感じられる。この絆の強さの中には、自分のタレントを守るというファクターも当然高い比率で存在しているのである。だからこそ行動を共にできるのである。
日本の場合、局の守りとプロダクションの守りは、まさに雲泥の差ほどの違いがある。局を辞めてプロダクションに所属して初めて知るその差に愕然とする者も多い。差に気づく者は悩み多くなるんだけどね。
今回の川田さんに限らず、女子アナの死亡はこの10年ぐらいでも日テレの米森麻美さんの怪死や同じく日テレの鈴木君枝さんの投身自殺など数件ある。決して頭が悪い人種でないだけに考えること(悩み)も多いのであろう。
ところで、女子アナと言えば日テレ55周年キャンペーンに出ている女子アナ3人組。たった数秒のスポットなのにリズム感の悪さをバッチリ露呈させている。あそこまでリズム音痴なら辞退すれば良いのにと思ってしまうのだが、お仕事で辞退もできないほどの強要であるなら女子アナの仕事もシンドそうだなと思ったり。
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