職業に貴賎ナシ
しかし、この頃はどうも、貴賤と言ってしまうと語弊があるし穏やかではないが、それに近いものってあるのではと思ってしまう。
そう思うようになってしまったのは、サービスの格差によることもあるが、それ以上に、その仕事に就いていて楽しくないのだろうなということが安易に見えてしまうからだ。要するに仕事を楽しくしてない人が多いのでは?と思うのである。
数ある職業の中から、自分に合った仕事、自分の好きな仕事を選べる人は良い。しかし、ここまで不況になってくると、そうそう好きな仕事に出会うことは少ないのかもしれない。そうなると、経済的な面からの取捨選択をしなければならなくなる。
好きな仕事ではないが経済的に選り好みしてられないからと、その仕事に就く。案の定、仕事を始めてみるとやはり好きで選んだ仕事ではないから面白くない。面白くないから、仕事に愛情がない。愛情がないから、仕事をしてての笑顔も減る・・・といった悪循環が繰り返される。
職業に貴賎ナシ・・・要は、好きで仕事をしていれば貴賤などないのだが、仕方なく嫌々仕事をしていると貴賤のようなものが生じてくるのである。自分自身が賤しめていると言うか何と言うか・・・。
大昔の私めの数少ない尊敬できる上司の話。とある職業に就いている人の営業態度があまりに悪いので、帰りの車中で上司に腹立たしいと愚痴を言ったところ、その上司曰く「しょうがないよ。だから、あの仕事してるんだから」と。時間にしてみればたった2秒にも満たない言葉でモヤモヤを解決してくれた。その言葉が良いか悪いかはともかく、先の貴賤のベースに関わることなのかなとその時に思ったのである。好きでやってないのだから仕方ないさ。望むほうが無理・・・と言うことなのだろう。
私めは、この上司から他にも、一生懸命やったけど出来ませんでした・・・は全く評価されないことも学んだ。数少ない貴重な存在の方だった。
第29回ジャパンカップ

個人的にはボクシングの内藤vs亀田よりも今日は、競馬のジャパンカップなのである。
いやぁ、ウォッカが勝っちゃった。今回も1番人気になろうはずのウォッカは、惨敗もありかなと予想はしたものの他に狙い馬が特定できなかったので馬券の購入はパス。この辺りの馬券への執着心のなさは自分でも評価できると思うのだがどうなのだろう。ダメ?
結果的には、ジョッキーを武豊からルメールに替えたことが吉と出たのであろうが、違う馬に乗って9着(5番人気)となった武豊の心中はいかに?という感じだ。逃げ馬に乗った武豊だったが、一か八かの大逃げ戦法は常勝ジョッキーとしてのプライド的にはできないところがツライところだったのでは。
ウォッカが猛追するオーケンブルースリをハナ差(2cmの差だそうだ)だけしのいで優勝したわけだが、問題なのはレース内容よりもこのレースでの馬券の売り上げだ。前年比を13.5%も下回ったのである。前週のマイルチャンピオンシップも前年比15.7%減の売り上げ。不況の時ほどギャンブルは流行るとの定説ももう通用しないほどこの国の経済は瞑想している証なのかもしれない。どこへ行く、日本国。
東京事変 / 能動的三分間

昨日はものすごく久しぶりにテレ朝のミュージック・ステーション見た。東京事変が出るからだ。いよいよ来年から活動を再開するらしいので、ちょっと近況を見たかったのである。椎名林檎もソロの時よりもバンドの時のほうが数段良いので楽しみにしていたのである。
中盤になってやっとこさ東京事変の出番。楽曲は『能動的三分間』で演奏もピッタリ3分で終わるらしい。セットのバックも3分からカウントダウンするデジタル時計がデザインされていた。
で、曲だが、これが相当に良い。恐らく、今年聴いた曲の中では洋邦問わずでダントツのデキではないのか。新アルバムが楽しみである。
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開かない奥ゆかしさ
そんな時に思うのが、日本人は進物をその場で開封することがほとんどないのでは?ということ。その場で開封しないのは礼儀なのだろうか?今まで、あまり気にもしてなかったが、その場で開封して中身を確認してその場で謝意を伝えるべきではないのか?とこの頃思うのである。
その場で開けずに家に持ち帰り、中身を確認して驚いたりガッカリしたり(してはマズイか・・・)。そして、礼状を書いて送る。こんな動作が日本の正しい振る舞いなのだろうか。
それと、その場で開封する場合でも、日本人は包装紙を破いたりはあまりしないように思う。丁寧にリボンを外して包装紙も丁寧に扱い綺麗に畳んだりする。これが一般的な動作なのかなと。
この開封の仕方だと時間がかかってしまい間延びしてしまう。開けるほうは丁寧にせねばとの思いが強いが、開けるのを待ってる相手側は間が持たなくなってしまう。そんなギクシャクした間に耐えることをヨシとしないから、その場での開封の習慣がないのかもしれない。
今の若い子達はどうしてるのだろうか?同じように奥ゆかしいやり取りをしているのだろうか。いただいたら、その場で手早く開封して喜びを早くその場で相手の人に伝えようかなと思うのであるが、単なる行儀の悪い大人にしか見られないのだろうか・・・。だとしたら、やっぱり問題だしマズイかな・・・。
Amazing Grace
この曲、世の中でかなり嫌いの部類に入る曲なのである。「蛍の光」とか「仰げば尊し」なんかと同じように、誰が歌っても歌が上手そうに聞こえる曲だからである。その証拠?に、いわゆる歌が上手いと称される人はほとんど全員が歌っているのでは?とさえ思えてしまう。
故人の本田美奈子を扱う時は必ずと言って良いほどこの曲を歌っているシーンが映し出されるが、実はそれほどの歌唱力でもない(故人なのに申し訳ないのだが)。しかし、この曲を歌う彼女はミュージカルスターとしての歌唱力を評価される。それほど、この曲には脅迫観念的な「圧」があるのだと思う。
今話題になってるスーザン・ボイルのデビューアルバムにも収録されてる。
余談だが、スーザン・ボイルって人は、イギリスのオーディションで見い出されて一躍世界レベルの知名度を得たので有名だが、You Tubeの映像など見てみると、どうにもヤラセ臭い感じがする。と言うのは、一応、本選前にオーディションがあるわけだから、彼女の歌唱力については、関係者は知っているわけである。演出の狙いとしては、失礼ながら「容姿とかけ離れた歌唱力」なわけであることも明白。その演出として、彼女がステージに上がった時に見せる審査員達の失笑気味な態度。それが、彼女が歌い始めると驚愕の表情に変わり最後は大拍手となる・・・見え見えである。
ちょっと前に日本人のピアニストが肩書きのように「盲目の」ってのが付いて回ったように、彼女にも容姿は付いて回るってことなのだろう、きっと。
さて、「Amazing Grace」だが、この曲を最もガッツリ歌ったのは何と言っても、ロッド・スチュワートだろう。この曲を丁寧に歌い上げるとう概念からではなく、力強く情熱的に歌い上げたのである。ライブ・アルバムで残ってるから必聴のこと。アルバム名は、『Rod Stewart / Faces Live(Coast to Coast: Overture and Beginners)』と言って、愚blog、本年1月11日付けでちょっと触れておりまする。
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