
エジプトをきっかけに中東で拡大した国内紛争。リビア紛争が毎日のように伝えられてるが、そんなニュースの中に登場してくるのが傭兵。
言葉としては知っていたが、具体的な定義など知らず、職業軍人のことかろ恥ずかしながら思っていた。実際、辞書だと「金銭的報酬を条件に、契約に基づいて軍務に服する兵」となっていて、職業軍人との違いなどは分かりづらい。
更にネットで調べててビックリしたのは、傭兵の定義のようなものが、ジュネーブ条約で決められていたことだ。ジュネーブ条約って、戦争犠牲者の保護のために作られたモノと持っていただけに意外だった。
それによると、
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ジュネーブ条約第一追加議定書
第四十七条 傭兵
1.傭兵は、戦闘員である権利又は捕虜となる権利を有しない。
2.傭兵とは、次のすべての条件を満たす者をいう。
a)武力紛争において戦うために現地又は国外で特別に採用されていること。
b)実際に敵対行為に直接参加していること。
c)主として私的な利益を得たいとの願望により敵対行為に参加し、並びに紛争当事者により又は紛争当事者の名において、当該紛争当事者の軍隊において類似の階級に属し及び類似の任務を有する戦闘員に対して約束され又は支払われる額を相当上回る物質的な報酬を実際に約束されていること。
d)紛争当事者の国民でなく、また、紛争当事者が支配している地域の居住者でないこと。
e)紛争当事者の軍隊の構成員でないこと。
f)紛争当事者でない国が自国の軍隊の構成員として公の任務で派遣した者でないこと。
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ということだ。
すごく分かりやすい。職業軍人との一番の違いは、自国以外の者である必要がある点だろう。
傭兵・・・映画やテレビでしか縁がなかったが、実社会に存在することを改める知ることとなったこの頃の世界情勢である。
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