エリック・クラプトン

先週何となくのマイ・ブームがマウンテン(MOUNTAIN)。特大デブのギタリスト、レスリー・ウェストとフェリックス・パッパラルディのバンドである。レスリー・ウェストのビジュアルはともかくとして、曲の出来は大変好みであるマウンテン。
マウンテンから始まって、レスリー・ウェストとジャック・ブルースのバンド、WEST BRUCE & LAINGの『Why Dontcha』を経由して、マウンテンもカバーしているジャック・ブルースの曲「想像されたウェスタンのテーマ」(すごい曲名だこと・・・)に到着。そして、そのジャック・ブルースがクリーム時代に一緒にプレイしていたエリック・クラプトンへとたどり着く。
世に三大ギタリストと言えば、このエリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジの3人。いずれもが所属した共通のバンドがヤードバーズ。三大ギタリストが所属したということで、何かにつけて話題にあがるヤードバーズだが、実際のところ、バンドとしての実力というか、魅力はほとんどないと言って良いだろう。無理に持ち上げられたバンドという感じがしてならない。ちょっと裸の王様的なバンドであった。
三大ギタリストそれぞれの道は、今更語るまでもないが、マウンテン→ジャック・ブルースの流れからは、3人の中ではエリック・クラプトンがちょっと気になった先週。
クラプトン・・・3人の中では好きなタイプのギタリストではない。どこか、優等生な教科書的な弾き方が鼻についてあまり好きではなかった。
しかし、やはりギターの神様とも言われるクラプトンだから、いつも身近で聴いていたのだが、あまり胸躍った思い出はない。唯一、印象深かったのは、2度目の来日公演のオープニングで「いとしのレイラ」を演奏してたまげたことぐらいか。
芸歴?が長いので、彼の名声は「神様」としてドンドン一人歩きしてしまい、益々好きでないところにいってしまった。挙げ句は、アンプラグドなる言葉に便乗して、イスに座ってコンサートするに至っては、もうどうでも良い人でしかなくなってしまった。
そんなクラプトンだったが、先週のマイブームの中で、久しぶりにデレク&ザ・ドミノスに遭遇。そう「いとしのレイラ」が収録されてるスタジオ・アルバムを1枚だけリリースしたバンドである。もう1枚、ライブ・アルバムをリリースしているが、こちらは収録曲に魅力もなく論外として良いだろう。
そのドミノスに、もう1枚、ライブ・アルバムが存在することを今更ながら今回のブーム知ったのである。ネットで検索したら、収録曲も魅力的でどうしても聴いてみたくなった。しかし、当然のことながらもうすでに廃盤で、入手はオークションぐらいでしか無理。そうなると益々聴いてみたいのが人情である。
TSUTAYAはどうなの?と思って、在庫検索したら・・・何と!あるある。どこの店にでもあるというわけではなかったが、在庫を抱えてるお店が何店かあったのである。
と言うわけで、借りてきたのである。で、早速聴いてみて、いやぁ、驚いた。クラプトンってこんなに熱くギター弾いていたんだなぁと今更ながらに感心。
このライブアルバム『Derek & The Dominos / Live At The Fillmore』は、極上のアルバムである。クラプトンが、一番輝いていたのは、ヤードバーズでもなくクリームでもなく、そしてソロのギタリストになってからでもなく、実は、スワンプ・ミュージックに大きく影響受けて結成したデレク&ザ・ドミノス時代であることを改めて知ることとなった。
こんなに素晴らしいアルバムを今まで知らなかったことを恥じると同時に何となく損をしてたような気にもなってしまった、このアルバム、オールドなロックファンは、必聴である。
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