井の中の蛙

井の中の蛙、大海を知らず・・・意味は今更、言う必要もないだろう。この言葉、そもそもは誰がどのような場面で使うものなのか?己を蛙に見立て、知識見聞を広めるよう自身を鼓舞するためのものなのか。或いは、第三者が他人を見て思いやるものなのか。
どうも後者での使い方が多く、思いやると言うよりも相手を軽んじる場合に使うことのほうが多いように思える。だとしたら、ずいぶん上から目線の言葉ではないか・・・。
馴染みにさせてもらってる店舗の社員スタッフが退職したことを知らされた。ずいぶん、急な話で驚いた。と同時に、そのスタッフと唯一の接点であった店舗を辞めた訳だから、これで、接点は完全に閉ざされたことになる。
いつも思うことだが、人と人との繋がりの脆さと儚さを思うと淋しい気持ちになる。
慣れ親しんだ場所を去ると言うこと。それは井戸の中から大海を見るために井戸から出ようとしたのか?それとも、大海の存在を知ったから外に出ようと決めたのか?理由は分からないが、外に出たことは事実である。
狭いながらも井戸の中の心地良さと、先行き見えずとも可能性も秘める大海を比べて自身で判断したのだろう。その判断に後悔しないことを切に願いたい。そして、井戸の中の他の蛙たちが余波に影響されないことも切に願いたい。井戸の中が決して悪い場所ではないし、むしろ安定を含めて良いことも多いのだから。
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神をも畏れぬ進化

『Christmas Toys』の後に、赤レンガ倉庫のほうだけチョロッと周ってみようかなと思って山下公園を通り抜けようとしたら、横浜マリンタワーが目に入ってきた。低いなぁ・・・。何だか、本人もタワーと呼ばれてることにちょっと恥ずかしさでもあるように見えてしまう。聞けば、1961年(昭和36年)に建設されたらしい。高さは、106m。灯台の役割も2008年まで果たしていたようで、ギネスブックにも世界で一番高い灯台として記録されてたようだ。
今日、スカイツリーの展望台がマスコミに披露されたとニュースでやっていた。高さ350mの展望台とのことで、展望台ですら東京タワーの333mよりも高く位置する。東京タワーの立場はどうなるのよ?何だか、技術の発展と共に数字的な記録がドンドン塗り替えられてるように思える。大きければ、高ければ良いというものではないだろうと思うのである。世の中には、冒してはいけない領域ってモノが必ずあると思う。神を畏れぬ進化ってのを、道も手放しでは喜べない。スカイツリーになくて、東京タワーやマリンタワーにあるもの・・・。それは、「佇まい」なのである。
さて、赤煉瓦倉庫付近での大福さん。それなりに、佇まいを醸し出しているように見えるのは飼い主の贔屓目なのか?
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クリスマスまで58日

10月ももう終わりに近いとは、今年は何と時の経過が早いんだろう。アッと言う間のわりには大きな出来事がけっこうあったように思える。
と言うことで、今年も恒例のクリスマス・グッズを購入するため横浜の『Christmas Toys』にGO!思えば、この買い出しも大福の年中行事の一つになっているものである。
アレヨと言う間に横浜に到着。週末とあって、人出は多そうだったが、お目当てのお店は人もほとんどいなくて、ここでも貸切状態だった。いつものように飼い主のアホぶりの象徴とも言える写真撮影が始まるわけだが、あれ?今年はいつもと様子が違う・・・。そうだ!例年なら看板犬のTJが野次犬で大福の様子をいつも見ているのに今年は出て来ていないのである。きっと店内にいるのかなぁ。
そうこうしてたら、お店の方がスタッフルームから出てこられたので、ちょっと立ち話。すると、何とTJは亡くなってしまったとのこと・・・。年に一度しか会わない子だったけど、とても悲しい。いつも野次犬してたのに・・・。
大福が我が家に来てくれる前から、通っているので歴代の看板犬をだいぶ知っているが、やはり看板犬が亡くなってしまうのは堪える。そして、いつも思うのは、もっと触っておけば良かったと言うこと。でも、年に何度も来ないから、それも無い物ねだりでしかないんだよねぇ・・・。
毎年、クリスマスドールを一体ずつ買い加えているのだが、今年は小物グッズを数個購入した。飾り付けの時季になったら、また大福と一緒に写真を撮ろうっと。クリスマスまで、あと58日・・・とドア前のプレートに記されていた。いよいよ、今年も年末モード近しである。
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史上最悪の営業マン

ここまでクズな営業マンは久しぶりどころか初めてだったなぁ。8月からずっと我慢して付き合ってきたが、評価すべき点は何一つナシ。努めて普通に接してきたが、怒ったりしない、笑顔で話してる相手(お客)は満足していると勘違いしている。
この者の一番ダメなところは、その場逃れでデタラメの商品説明をすること。だから、自分が言ったことを忘れてしまう。後に指摘すると、勘違いであったとの言い訳。だとすれば、勘違い多すぎるぞお前。お前の趣味は、勘違いすることなのか?
で、最後の最後にやってくれた。納品物をこちらが取りに行くと思っていたらしく、約束の時間を20分ほど過ぎてから電話がかかってきた。「もしかすると、大きな勘違いをしている可能性もあるかと思って電話しました」だと。それから慌てて納品に来たのは30分ほど過ぎてから。
で、簡単な商品説明を聞く。付属品が見当たらないので質問すると、今の時代、それは付属してないとのこと・・・。あらま、面倒臭い時代になってしまったものである。でも、自分としては必要だから買うしかないかと思ったり。そんなこんなで、納品終了。
いろいろチェックしたら、付いてないはずの付属品は常備付属品として取説に書かれてる。そして、購入あたって大きなポイントとなった使い勝手の部分が、実は使えないことも判明。購入の際、この担当者に念押ししたら、スタンダード機種ですら大丈夫なので、上位機種なら間違いなく使えると言われたのである。
もう我慢する必要はないだろう。販売店ではなく、発売元の本社に連絡。激怒することもなく事情を説明。こちらの要望は、担当者の変更と使えないモノをどうするかの回答。
本社経由で販売店の店長から電話があって家に尋ねて来た。
事情と成り行きを説明(内容は把握してたようだった)。そして、これまでいかに嘘の説明で迷惑を受けたかも伝えた。もちろん、本人は店長からの事情説明には、保身のためにこちらの報告とは違うことを言うだろうが、一応、言い分を聞くようにと指示した。
担当を替えることは、了解してもらった。使えると言ってたのに使えなかった部分に関しては、どうやったら使えるようになるか、宿題としてもらった。
聞けば、その担当者、間もなく60才になるらしい。きっと、人柄だけで長年仕事してきたのだろう(人柄が良いとも思えないが・・・)。それでスムーズに商談成立する場面も多かったのだろう。しかし、ことウチに関しては、人柄重視の営業だけでは上手くいかなかった。お互いに不幸なことである。
それにしても、こんなのを社員にしておく本体(企業)ってのもどうなのかなぁ・・・。
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被災犬の行く末

遠い昔のように思えてしまうなぁ、東日本大震災・・・。でも、まだ7ヶ月と少ししか経っていない。少しぐらいの地震では慌てなくなってしまったのは、不謹慎だが地震慣れと言うことだろう。そのうち、放射能に関しても悪い意味で日常化してしまうのかもしれない。忘れる・・・案外これって、物事の解決方法としては、優れてるのかもしれない。
風化という言葉はさすがに出て来てないが、そんな風潮の中でいまだに被災犬のセカンドペアレンツ、そう里親探しの活動は続いている。飼い主さんと、はぐれてしまい被災犬となった犬。被災飼い主さんの避難生活の環境から離れ離れになってしまった被災犬。事情は様々だが、被災犬という括りでは一緒である。
ただ、被災犬達は、被災地ではない場所のはぐれ犬達に比べると命の期限は、全然違う。被災地ではない収容所では、あと何日・・・という命の期限付きの犬達が多数いる。どちらが・・・とかは軽率に言えないが複雑な思いである。
被災犬の不安は、被災地ではない地区での里親が決まった場合だ。聞けば、風評被害は一般の生活にまで及んでいるらしい。バスツアーで、被災地出身の人の同乗を快く思わない差別行動や言動もあるとか。被災地ナンバーの車やトラックの乗り入れについても差別らしきは当たり前にあるとか。
であれば、被災犬についても同じかもしれない。「この犬、放射能、大丈夫?」「ウチの子(犬)に近づけないで」「ダメよ、この犬触っちゃ」「この犬、公園に入れないで」・・・などなどが起きないとは決して言えないだろう。
そして、何より怖いのは、それらの言動に新しい飼い主さんが耐えきれず、犬を棄てたりしないか?と言うことだ。せっかく新しい人生を歩めるかと思ったら、今度はもっとシビアな命の期限付き犬になってしまう・・・なんてことがないように願いたいものである。あー、シンドイ。
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