加藤和彦番組

寝る前にBSをザッピングしたらNHKで加藤和彦特集をやっていた。始まって20分ほど経っていたので見るのやめようかと思ったが、残りがあと1時間ちょいあるみただったので見てみた。
NHKらしくヒドイ演出で、若手俳優にブリティッシュ系の服着せてモッズもどきにしてナビゲーターをやらせてた。俳優に罪はないにしろ、台本をこなしてるだけで、別に年齢的にも趣味的にも加藤和彦が好きでもないし興味もないのは見え見え。きっと音楽的にも何の興味も持っていないのだろう。
そんなことを割り引いても、なかなか興味深く見ることが出来た。なかでも安井かずみとの関係のくだりは懐かしかった。故人を言うのもナニだが、どうせ自殺してしまうなら最愛の妻が亡くなってすぐに後を追うべきではなかったのか?と思わざるを得なかった。安井かずみ亡き後の加藤和彦の生き様は、この番組で見る限りは痛々しかった。
一人で生きていくのがつらかったのだろう。一人で老いていくのはもっとつらかったのだろう。いたずらに生きていくことがつらかったのだろう。楽をして生きていくコツを学んでしまったのもつらかったのだろう。全てがつらかったのだろう。
鬱を患っていたとのことだったが、遺書とも言える日記に、「死にたいのではない。生きていたくないのだ」と綴られていたとか。何とも悲しい生き方ではないか・・・。
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