ネタバレ度:★☆☆評価好み度:★★★★★
2時間弱の映画だが見始めて15分ほどで、見なきゃ良かったなぁ・・・と後悔。
と言っても面白くない映画だからそう思ったのではない。焼死体の太ももに大きな犬に咬まれた痕が残っていたのである。え?犬?・・・たまたまなのか?それとも犬が関連する映画なの?DVDを借りて見た訳でもなく、WOWOWで放送されたので録画して見たのである。ソン・ガンホとイ・ナヨンが出演する刑事物であることは分かっていたが、内容についてはそれ以上の情報を得ていないまま見始めたのである。そして、話が更に進んでいくと、明らかに犬が人間の首に咬みついては死なせてしまうという殺戮シーンが登場してしまった。参ったなぁ・・・。
犬に関する映画、実は見ないようにしている。泣くのが確実だからである。なのに家には犬の映画のDVDが書棚に並んでいる。それも開封していないままに・・・。見ないけど持っていたいのである。完全に収集癖でしかない。参ったなぁ、また一本、コレクションに加わるのかこの映画も・・・。
さて『凍える牙』。話は、狼犬による連続殺人事件に発展する。人間が狼犬を使って復習するという話である。あまりにも唐突だが、この狼犬を演じるチルプン(疾風)という犬が非常に良い芝居をする。警戒している表情。攻撃する直前の表情。そして、穏やかな表情。どれもまさに迫真の演技。Softbankのホワイト父さんの演技よりもかなり大幅に上回っている。韓国の犬の訓練事情などを垣間見られたような思いである。この演技(訓練)はホント素晴らしい。だから、チルプンによる殺人実行が明らかになった時点から映画を見終えるまでの気持ちはただ一つ。「頼む・・・。どうか撃たないで欲しい(殺さないで欲しい)」との思いだけ・・・。
ソン・ガンホとイ・ナヨンも実際は、チルプンの引き立て役でしかいほどで物語に特筆すべきものはなかった。ところで、この映画は日本の作家・乃南アサさんの原作とのこと。しかも、日本でもNHK-BSとテレビ朝日系列でドラマ化されてるようだ。全然知らなかった。
2012年公開。114分。ユ・ハ監督。
予告編:
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