
アンデルセン童話(だったよね?)の『裸の王様』。下着だけで、ほぼ裸のまま民衆の前をパレードする王様の行列に向かってただ一人、「王様、裸だ!」と叫んだ子供。この童話を読んだのは、小学生の頃だったと思うから、この童話を読んで学んだことが何だったのかも忘れてしまっている。
子供時代の感覚も衰退して、逆によこしまな考えに埋もれ始めた頃。あの子供って、あの後、どうなんったんだろう?・・・なんて要らぬことを考えるようになってしまった。「見て見ぬふり」とか「長いモノには巻かれろ」なんて言葉を覚えたのも同じ頃だったか。
あの子供どうなったんだろう?「お前は正直でよろしい!」なんて宮殿に招かれて褒美などもらったんだろうか?いや、そんなことはまずないだろう。むしろ、兵士なんかに連れ去られて、家族共々罪に問われる・・・なんてことのほうが、おおいにありそうだ(韓流時代劇の見過ぎか!)。やれやれ、汚れきった大人になってしまった・・・。
何故にこんな話をしたかと言うと・・・。実は、『アナと雪の女王』。遅ればせながらようやっとDVDで見たのである。
面白い、素晴らしいと世間では大評判である。これだけ、皆に愛された映画を面白くない・・・なんて言うことは、単に天の邪鬼、偏屈者などのレッテルを貼られるのが関の山である。だから大きな声じゃきっと言ってはいけないのだろうが、面白くなかったなぁ。そもそもミュージカルが苦手なのもあるが・・・。
ミュージカルは舞台で何演目も見たことあるが、どうにも面白さが伝わってこない。タモリさんじゃないが、何故に急に歌い始めるのか?意味が分からない。意味が分からないという点では、「つけ麺」の存在意味が分からないのと同じレベルで自分の中では摩訶不思議なモノ。解せないぞ!ミュージカル。更に、その解せないモノを舞台だけでは飽きたらず映画にしてしまうのもいただけない。何なの?『レ・ミゼラブル』。
『アナと雪の女王』、日本語吹替で見たのも敗因なのなかなぁ。映画見てて眠ってしまうなんてことはほとんどないのに、最初のほう気を失てったものね。それと、歌。松たか子、上手いとの評判だったが、あれ、別に上手くなどない(上手そうには歌っていたけど)。むしろ、神田沙也加のほうがマシ(マシなだけね)。何だかなぁ・・・見所伝わってこなかったなぁ。少なくても自分史上、最高に面白かったアニメ映画『アイアン・ジャイアント』の足下にも到底及ばない。
裸の王様の子供・・・。正直なのか?KYなのか?世渡り下手なのか?分からないなぁ。でも、『アナと雪の女王』を面白と思えない自分はどこか人として機能していないのだろうか?不安が募る・・・。
- 関連記事
-