常連の心得

どの店、特に飲食店舗にも常連客がいる。
常連客として店側から扱ってもらえると嬉しいのは言う間でもない。常連客になるために足繁く店に通い、お金を遣って晴れて常連客となる・・・めでたしめでたし。
な訳だが、店側にしてみれば、常連客はありがたい反面、厄介な存在であることも常連客は認識しなければならない。こんなエピソードをblogで発見したので少々検証?してみる。
場所は築地飯でお馴染みの築地市場。
新年になってプライムタイムのテレビ番組で紹介されたその店は、週末に前代未聞の大行列になったらしい。その店の常連客も列に混じって並んでいたところ、どうやら別の常連が店主に挨拶がてら声かけたところ、常連客席であるカウンター席が空いてたようで入るように促されたらしい。そう、並んでいる人達はテーブル席目当てで複数人数の客なのだろう。確かに数人しか座れないカウンター席では複数人数は捌ききれないのは事実である。
並んでいた列から出て店内に入ってカウンター席に座ったらしき常連客。並んでいた客からクレームが出たらしい。そりゃ、そうだ。バスの列で言えば、割り込みでしかない。定期券を持っている常連乗車人であろうが、その日初めてバスに乗る人であろうが列は列で並ぶのが当たり前。
店側とその客とでやり取りがあった後、その客は帰ったらしい。どんなやり取りがあったかは詳しく書かれていなかった。
その件の当事者である常連客としての言い分・・・と言うか本音が書かれていた。要約すると・・・。
・その客(怒ってクレームした)の言い分も分からないではない。長時間並んでいるのだから・・・。
・人気寿司店の待ち時間に比べればたいした待ち時間ではない(その寿司店は、3時間以上待ちが常)。
・この店は、河岸関係者や近所の会社員、それに自分達みたいな常連の多いお店だ。
・その常連の一人がテレビで紹介したのを見て来ただけでしょ?
・であれば、自分達がマスターとママさんに挨拶して、コーヒー飲むくらいは何とかご勘弁頂きたい。
・それに、皆さんはこの店にずっと通うわけじゃないでしょ。
・一度しか来ない皆さんのために、毎日通っている人が入れない事実も認識して頂くとありがたい。
・もうちょっと後(1か月後くらい)に来てもらうと、もっと空いていてイイ感じだと思う。
・ドリンクだけとは言え、カウンター席は少ないですから、長っ尻は避けたいです。
・それに常連だからって、待遇が良いわけではない(お代わりやアイスをもらったりするけど)。
・店内がいっぱいなら外で飲まされるし、席が無いと立たされたまま。
・だけど文句は言わない。 店の状況が分かるから、わがままは言わない、言えない。
などなどと書かれていた。
トホホだなぁ・・・。常連客であればこそ、テレビ放映後の週末などに訪れるのを避けるべきなのよね。分からんかな、そんなことも。ちっとも店の状況すらわかっていないじゃないか。それに加えて、商売としてのイロハ、常連客としての振る舞いも方も分かっちゃいない。新しい客を増やすための貢献も常連客の心得の一つなのよね。
確かに、築地の多くの店の常識(接客)は、世間の非常識・・・な面もある。だからと言って、客側も非常識になってちゃしょうがない。粋(いき)とかを出すまでもなく、常連客には常連客としての察し?が必要な訳。
常連客は店側から優遇される面もあるが、それを過分なサービスとして自覚して、甘えてばかりじゃイカンのよね。常連客になったと言うことは、ステータスが一段アップグレードしたと言って間違いないだろう。だったら、自覚もアップグレードしなきゃね。常連客になったことをプレッシャーに感じることも必要なんだよね。
※写真は、本文とは関係ありません。賑わうある日の築地市場。
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先日のシャンプー日の時の話。
いつものシャンプー日よりずいぶん早く現地に到着したので、大福が仔犬時から幼犬時代にほぼ毎日のように散歩で通った公園、勝手に命名「花時計の公園」に行ってみた。長崎の出島のような住宅街から歩道橋を渡って行くのだが、車を降りたら迷うことなく歩道橋のほうに歩いて行く大福。覚えてるな・・・。そして、歩道橋も自転車が通るスロープではなく、横列に作られた階段のほうに進んで行く。こりゃ、間違いなく覚えてるわ・・・。
歩道橋を渡っていよいよ公園へ。何だろ?確かめるように匂いを念入りに嗅いでいる。そして、歩を止めて遠くの景色を見ている。そして、また匂いを嗅ぎ歩き、かつて友達犬と走り回ったりジャレあったりしたポイント、ポイントに歩を進めて行く。そして、歩道橋から公園に繋がる階段が見える場所に立ち止まって階段のほうを見ていた。その姿は、昔のように、誰か友達犬が来るのを待っているように見えてしまった。もちろん、ウルッときながらね・・・。
■ 確かめるように匂い嗅ぎ。

■ 花時計と帽子ベンチも懐かしい。
