4月2日(日)21時からNHK・BSプレミアムで始まった『オクニョ 運命の女(ひと)』(以下オクニョ)。全51話だから、ちょうど1年間かけての放送となるのだろう。このNHK・BSプレミアム(以下、NHK)の日時間帯は、韓国時代劇の番組として地味に定着しているように思う。『宮廷女官チャングムの誓い』(以下、チャングムの誓い)が放送されたのが2004年(平成16年)10月からだから13年も前のこととなる。
その「チャングムの誓い」を手掛けたのがイ・ビョンフン監督で、今回始まった『オクニョ』も同監督の作品だ。同監督の作品は、NHKで取り上げられることも多く、その都度人気を博してきたと言えよう。『イ・サン』、『トンイ』、『馬医』などがそうである。
「チャングム」は、宮廷料理人から朝鮮王朝第11代王・中宗(チュンジョン)の主治医となった女官の話。「イ・サン」は、第22代王・正祖(チョンジョ)の話。「トンイ」は、第19代王・粛宗(スクチョン)の側室であり第20代王・英祖(ヨンジョ)の母でもある淑嬪崔氏(スクピンチェシ)の話。『馬医』は、獣医師から第18代王・顕宗 (ヒョンジョン)の主治医となったペク・グアンヒョンの話。
今回の『オクニョ』の原題は『獄中花(オクチュンファ)』。そして、オクニョとは主人公の女性の名前だ。NHKではオクニョとしているが、実際は「オンニョ」と呼ばれている。なぜオンニョではなくオクニョなのか?韓国語のスペルがオクニョとなっているからだと思われる。オクニョと書かれているが発音はオンニョ・・・韓国の特性の一つである(詳細は省略)。
時代背景は、1500年代の半ばの朝鮮王朝。第13代王・明宗の治世である。オクニョは、その当時、拘置所のような収監施設、典獄署(チョノクソ)で産まれ育つ女性である。
明宗王の母親が、文定王妃(ムンジョンワンフ)がこのドラマで大きな役割を担っているのだが、この人、「チャングム」の時も登場している。中宗王の正妻である。覚えている人も多いかと思うが、チャングムの良き理解者でありチャングムを支えるのだが、ある日、チャングムによかならぬ相談をもちかける・・・あぁ、あの王妃!・・・と思い出す方もいるのでは?
登場人物などについては、愚blogの
こちらから。
新スタートの『オクニョ』。NHK版は吹替がメインだし、各話、3分前後カットされているが、久しぶりのイ・ビョンフン監督作品が話題になることを願いたい。
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