2006年8月3日(木)の大福日記
※大福日記『日々徒然』より
2006年8月3日(木) ■ 狂犬病 ■ 大福:生後1568日目
中国雲南省牟定県で狂犬病が発症して3人が命を落としたらしい。更なる被害を防ぐために県行政は7月25日から30日の5日間で警察犬・軍用犬を除く犬たち5万頭を殺処分したらしい。
殺された犬たちの中には狂犬病予防接種を受けた犬たちも4000頭ほどいたとか・・・。安楽死もあったようだが、飼い主と一緒に歩いていた犬も、その場で叩き殺されたとの話もある。ある村では、夜間に処分者らが物音を立てて、鳴き声をあげる犬たちから居場所を突き止め処分したとも言われているし、この処分情報を聞いて犬と一緒に県外に逃れようとした飼い主と犬もいたらしい。しかし、結局は検問に引っかかり、殺さないように懇願する目の前で愛犬は殺害されたとか・・・。もう完全に犬狩り状態だったのだろう。
県当局は「狂犬病の深刻さも知らず、残酷と言う人がいるかもしれないが、我々は民衆を守るために犬の処分を命じる文書を出した」と語っている。文化後進国の中国にはもちろんのこと動物愛護法などは存在しないし、狂犬病の拡大を防ぐための方法という大義名分はあるのだろうが、もう少し何とかならなかったのだろうか。
今回のこの地区での狂犬病予防接種の接種率は3%ぐらいだったとか。かく言う我が国の接種率はと言うと40%強・・・。周りを海で囲まれた我が国で万が一、発症したらその拡大のスピードたるや中国どころではないだろう。50年以上も発症していないから大丈夫と言う意見もよく聞くが、全く安心できないと思うのは考えすぎ、心配しすぎだろうか。大福の無邪気な笑顔を見ていると薄ら寒くなってきてしまうのだよね。
ちなみに、今回殺処分と言う悲しい目に遭った飼い主には1頭に付き5元(70円)が賠償金と支払われたらしい。2008年にオリンピックが開催される国の、ある地域の話である・・・。
- 関連記事
-
-
2006年8月4日(金)の大福日記 2019/08/04
-
2006年8月3日(木)の大福日記 2019/08/03
-
2006年8月2日(水)の大福日記 2019/08/02
-