愛知県他で豚コレラが発症したニュース。すでに殺処分された豚は2万頭を超えたとか。いつもと同じように目を覚まし、なんの問題もなく朝を迎えたのに、この日は突然死を迎えることになってしまった多くの豚たち。二度と明日を迎えることはないわけだ。
獣医の始まりはペットや動物のためというよりも、人が安全に生活できるように検査機関の意味合いで誕生したとも聞く。だから豚コレラによる殺処分も理屈の上では仕方ないことだと無理やり理解するしかない。しかし、いずれにしろ食用として食べられるために産まれてくる豚・・・だいぶ切ないものを感じる。
自分は、菜食主義者でもないし、むしろ肉を好んで食べる身だから批判めいたことなど間違ってもクチにしないしできない。しかし、来世でも再び人として生まれることになるのなら、今度は菜食主義者になろうと、前世での思いをなんとか受け継ぐことはできないだろうか・・・などとバカなことをつい思ってしまう。
動物を食べること。仕方のない摂理と思うが、イイ加減に大人歴が長くなると矛盾も含めて葛藤することも多い。豚や牛を食べないとしても、鳥は?魚は?と考えるとラビリンスのごとく思いは尽きない。インドあたりでは豚は食べても牛は食べないんでしょ?う~ん、線引きが難しすぎる。クジラを食べることだって犬を食べることだって同じこと。難しすぎて結論など導き出せもしない。
それにしても、養豚業を営んでいる人たちの経済的な打撃は相当大きなものだろう。行政からの支援とかあるんだろうか?
ところで、その養豚業の人たちはふだん豚に対してどのような心持ちで豚と接するのだろう。毎日世話をしているのだから「情」というものも芽生えるだろう。でも、その「情」は我々が犬や猫に対して抱く「情」とはまた違ったものだろう。あくまでも経済としての「情」だけなのか?犬に置き換えればブリーダーやペットショップの考え方に近いんだろうか・・・。難しい難しすぎる。
今回の豚コレラ騒動で分かったのは、やはりイノシシは豚に近い存在の動物なんだなということ。
豚コレラ騒動、早期の収束を願いたい。
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