文明進化に感化されて
今思え返すと、音源がレコード(アナログ)からCDに変わりつつある頃。そんな に抵抗がなかったように思える。それは、CDになることにより音質が良くなるという恩恵もさることながら、レコードを保管しておくスペースが縮小されるということもあったのかもしれない。
CD化に伴い、CDを音源としての受け皿といえる録音媒体(録音する側)もカ セットテープ、MD、CD-Rと変化していった。そして、iPhoneなどの機器が登場して、音楽を楽しむという環境は大きく様変わりした。オールドタイマーとしては、まさかCD音源さえも世の中の無用の長物になるとは夢にも思わなかった。ネット配信を受け入れられないわけではないが、収集癖著しい者としては、家のどこかにCDが置いてあるという安心感を求めてしまうのである。
レコードがCDに変わった時に、30センチ四方の紙ジャケットのアルバムカバーが、12センチ四方のカバーに変わってしまった時の残念な気持ちも相当大きかった。そうそう、レコードからCDに変わった時、あるミュージシャンがインタ ビューで「今まで、B面の1曲目として意識していた曲作りが、ただ単にCDの6曲目ぐらいの曲になってしまったという違和感は感じる」と言っていたのを思い出 す。←これ、けっこう大事なことのように思えて仕方ない。
新譜をレコードでリリースする頃に比べて、CDで新譜をリリースするようになってから、世の中にクズ曲の数が異常に増えたことは否めない。レコードの頃の収録時間は、A面B面と合わせて45分前後が主流だった(中には30分台なんてのも少なくなかった)が、CDになってからは60分を越えねばならないとい う暗黙の取り決めのようなものも存在し始めた。そうなると当然、収録曲数を増やさねばならなくなるのでクズ曲も必然に増えるという図式である。
さて、長い前フリの割には短い本題はここから。
iPhoneの中にあるTSUTAYAのアプリを見る頻度がかなり減っていた。それもそのはず、TSUTAYA店舗自体に全く足を運ばなくなってしまっていた。TSUTAYAアプリには、5軒の店舗をお気に入り登録できるのだが、その中の1店から閉店のお知らせが届いた。これで、登録5店舗の中で3軒目の閉店のお知らせである。そこで改めてTSUTAYAの会員証を見てビックリ!なんと2019年1月5日で有効期限が切れていた・・・。まもなく有効期限切れ2年になろうとしているではないか。あれだけ頻繁に足を運んでいたのに、もう自分の生活の中で必要のない店舗、必要のない業種となってしまっていたんだなぁ・・・シミジミ。
文明の進化ってのは、自分の根本ともいえる趣味の生き方さえにも影響を及ぼす ものなんだねぇ。
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